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“ビリケンさん”は不完全燃焼の1年も

ゴルフ界のビリケンさんは、いかにも関西人らしく「やっぱりプロは稼いでなんぼでしょ」と、藤本佳則。デビューからわずか5戦目の「日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills」でのメジャー制覇が初優勝となった一昨年には最優秀新人賞・島田トロフィも受賞した逸材も、今年は部門別ランキングで初受賞。
しかも2冠の栄誉も「やっぱりプロは、試合で勝てんことには・・・」。

今年、再三のV争いも、ついに勝てないまま終わった今シーズンは、私生活が幸せ一杯だっただけに、本業ではそのギャップを余計に感じてつい愚痴も出る。
「全部、家族に持ってかれた、みたいな」。

東北福祉高校時代から7年の交際を経て、1月にひとつ年上の祐未さんとゴールイン。秋には、待望の子宝にも恵まれて、人生至福の瞬間をたくさん経験した分、なおさら本業では納得のいく結果が出せなかったことが、心残りとなったようだ。

不完全燃焼の2014年。

それでも「パーオン率賞」と、特に「トータルドライビング賞」の受賞は、飛んで曲がらない選手の称号として、歴代の受賞者にも熱い眼差しが送られてきた。
「年々ショットが上達していると、実感できる賞の受賞であり自分としても非常に自信になる」。オフの励みにもなった。
「今年は悔しい思いも一杯ありましたけど、たとえ勝ち星がなくても、毎年安定して結果を出していくことも非常に大事なことだと思うので。これからも息の長い活躍ができる選手になれるように、また鍛えなおして来年も頑張る」。
新年への思いを新たにしたビリケンさんだ。

※トータルドライビング賞で1位に輝いた藤本には記念のトロフィと、森ビル株式会社の辻慎吾・代表取締役社長より賞金30万円が贈られました。
またパーオン率賞には、記念のトロフィと、株式会社平和の嶺井勝也・代表取締役社長より賞金30万円が贈られました。

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