最終日はスタート前に、「日本のみなさんに、喜んでいただけるような活躍を」と誓って出ていった。この日選んだウェアは、「昨日もそうでしたけど、タイでしか着られないようなパッと目立つ派手なもの」。

目にも鮮やかなブルーのトロピカル柄。ゴルフでも、灼熱のタイに負けない熱いプレーを目指して最終日を戦った。「一瞬、面白いところまで行ったんですけどね」と、苦笑い。

この日もまた、雷による中断に「リズムを保つのが、難しかった」と、最後の18番は２打目をバンカーに入れて、ボギーで一歩後退に「残念でした」と悔しがった。

まだ日本の出場権がなかった20代のころ、アジアンツアーを回って、海外での経験豊富だ。今週も、火曜日のプロアマ戦はスタート時間にアマチュアの３人が誰もティーグラウンドに集まらず、まさかのドタキャン。
「いや、ここではそういうのはしょっちゅですよ」とニコニコと、結局プロアマ戦の合間に、一人でコースを回ってもよいことになったばかりか、報酬の100ドルも頂けちゃうという、そんなハプニングも楽しみ、喜んでいた。
アジアと日本ツアーのＷシードを確保した年もあり、次は７月のインドネシアＰＧＡ選手権でこそ、何かをしでかしてくれるかも？！

• 市原 弘大