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長嶋茂雄INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント 2015

谷原や河井に沖野! 広島県人が好発進

道内にはここ、ザ・ノースカントリーゴルフクラブがある千歳からも、さほど遠くないところに北広島という市があるが、この日奮闘したのは正真正銘の広島県勢。8位タイの谷原秀人もそうだし、沖野克文もそう。
特に沖野と、4位タイにつけた河井博大は、互いの存在を励みに、揃って好スタートに成功した。

「僕は悩むのが趣味」とは、沖野の4つ上の河井。「沖野の中学時代から知り合いで、幼なじみ」と、日頃から共に行動する良き後輩に叱責されたのは、今週の開幕目前。

ここ1ヶ月ほど、調子が悪くて「先も見えない。手探りで、バックスイングもどうやって上げようか、と」。

さらなるレベルアップを目指して、試行錯誤を続けていたつもりが、いつの間にか自分の持ち味を見失い、食事の席でも弱気なことばかり。
「そんな気持ちでどうするんすか」と、沖野のきつい口調に気が引き締まる。
「河井先輩は、前はそんなじゃなかった。形にこだわりすぎてやしませんか」と言われて、目が覚めた。
「そうだ、コースに出たら、気持ちでやろう」と心に決めて、この日は8番の2打目にチーピンを打ち、9番でも2打目はクリークで、チョロを打ち、「あんなところにあったのか、というような150ヤードの右のバンカーに打ち込みそこからなんとかかんとか池に入れないように」。渾身のパーを拾ってこられた。

前半の15番では158ヤードの2打目を7番アイアンで、直接入れるイーグルもあり「運もあったが自分の中でもそれでもヨシ、とはなれない。先の見えない中で、どうにかやってきた18ホールは、カツのおかげですね」と、沖野に感謝。
そんな先輩に、後輩は恐縮しきりで「僕は、河井さんにパターを教えてもらった」。昨年のチャレンジトーナメントの賞金ランク4位の資格で本格参戦を果たした今季はパットが、なかなか決まらず悩んでいたときに、河井に勧められたクロスハンドグリップ。
「どうせダメならやってみたら」と言われてすぐに踏み切れなかったが、5月の試合から思い切ったら目からウロコ。
広島県人が、切磋琢磨で好発進した。沖野は生徒さんたちの声援も力に変える。互いの師匠でもある田中秀道が、沖野の所属先である広島市内の舟入ゴルフガーデンで監修するゴルフスクール「やりなおし道場」で、講師をつとめて5年目の今年は、本業が忙しくなりお休みをもらっているが、沖野のツアーでの活躍を楽しみにしてくれていて、レッスン生から電話やメールがたびたび舞い込む。
「頑張ってとか。気を引き締めて、とか。励ましてもらって頑張れています」。北の大地で、広島旋風を巻き起こす・・・?!

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