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ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 2004
丸山茂樹が2位「ここに来た役目が果たせた」
横田真一は、「今日は、丸山さんの真似をしたら良い結果が出た」と、丸山と並んで2位タイに浮上した。
丸山が行くところ、行くところ、ギャラリーの大移動。やまない声援。
「わざわざ来てくれたお客さんに、『見に来て良かった』と思ってもらえるプレーをすることが大事。今日は1日10アンダーを出す」。
朝から、気合が入っていた。高い目標を胸に、1番ティに立った。
3アンダーで迎えた9番パー5。フェアウェーど真ん中のティショットに、力強くこぶしを握った。続く第2打は、ピン手前1.5メートルに2オン。歯を食いしばって、2度、3度とガッツポーズ。楽々イーグルに、袖ヶ浦に大歓声が轟いた。
ハーフターンの10番、11番で連続バーディ。いよいよ、首位に並んだ。さらに16番パー5で、バンカーから1メートル弱につけて、いよいよ単独首位に。
初日、通算2オーバー72位タイのスタートから、堂々の優勝争い。5年間、米ツアーでもまれた実力と経験を、存分に見せつけた。
最終18番ホール、グリーン手前からパターでのイーグルトライは結局、パーに終わって主役の座こそ谷口に譲ったが、このホスト試合で白熱したゲームを演出できた。躍動するプレーで、大勢のファンを魅了することができた。
「…今回、ここに来た役目は果たせたんじゃないかな?」。
前日3日目のインタビューで、「渾身の力を振り絞って、良いパフォーマンスを見せたい」と言った。
最終日に詰め掛けた11,385人の大ギャラリーの前で、ゲームを引っ張り有言実行。
「選手ひとりひとりがガッツを見せて、みんなで向上心を持ってプレーにのぞめば、必ずツアーも変わってくる」。
自らのゴルフで丸山は、それをみごとに証明してみせた。