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全英オープン火曜日

松山と孔明、岩田・・・日本勢は揃って練習ラウンド。
15日の練習日。ホイレークを回ってみて誰もが口を揃えるのが、「それほど距離は長くないがティーショットでドライバーを持てないので結果的に、残りの距離が長くなるから難しい」。

昨年の日本オープン覇者の小林正則は、「本番ではおそらくドライバーはバッグに入れない」。代わりに1番アイアンで、地面の硬さを最大限に利用して、距離を稼ぐ作戦だ。
「日本のコースに比べて30ヤードはランが出るので、強力な武器になる。何がなんでもしぶとくパーを拾い、全力でぶつかる」と、意気込む。

小田孔明も、「ドライバーはほとんど使わない」と話す。「いかにティショットをフェアウェイに置けるか」。この日はさほど、風がなかったようだが、「本番ではまず風が吹くので。日本とは違う重い風は、どんだけ持ってかれるんだよ、という感じ」。

今週は藤本佳則のエースキャディを“レンタル”。ベテランの前村直昭さんを、リンクスコースにつれてきた。「おそらく一番難しい1番ホール。直さんの力を借りて、なんとか出足パーで切り抜ける」と、慎重に行く。

そんな難条件を、おもしろがっているのが、塚田好宣だ。リンクスコースは「予想出来ないことが、多々あるけれど、そこが面白いところ。楽しみにしていた」と、喜々としてホイレークに乗り込んできた
。「フェアウェイからパターで打つとか、グリーン回りでユーティリティを使うとか、固定観念を捨てて、イマジネーションを働かせることが大事。起こったことすべてを受け入れて、プレーがしたい」と頼もしく、健闘を誓った。

でも2人の若手は、やっぱり規格外。「風次第では数ホール、ティショットで勝負に出ることも」と話すのは石川遼だ。「刻んで長いタフなセカンドを残すか、バンカーやラフの危険を承知でチャレンジしてセカンドを楽にするか、そこが、まさに設計者の意図」と、頭を巡らせ「天候や状況を見て、決めていく」。

松山英樹も「ティーショットで刻むかどうかは状況次第だし、人の考え方はそれぞれ」とこどもなげに「風向きによっては、たとえラフに入れても短いアイアンでラフから攻める選択肢もある」と相変わらず勇ましく、本番までに虎視眈々と策を練る。
  • 塚田と小林、近藤組
  • 松山は「ティショットで刻むかは、人それぞれ」
  • 練習グリーンで感触を確かめる石川

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