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ヨンピョンバーチヒルズ日韓男子ゴルフ対抗戦ゴルフ史上初の日韓戦は、プレーオフの末に韓国チームが優勝!!
「メンバー最年少でプレッシャーに強く、思い切りの良いプレーヤー」(日本キャプテン手嶋多一)の谷原秀人に対し、韓国チームの威信を背負ってプレーオフにのぞんだのは、先月の日本ツアーで初優勝をあげているY・E・ヤン。
「豪快な飛距離に加え、いまもっとも乗っている選手」(韓国キャプテン崔 允洙)との前評どおり、プレーオフホールの18番ホールで、谷原を40ヤードあまりもオーバードライブ。300ヤード超のティショットでライバルを圧倒した。
残り203ヤードの第2打を左のバンカーに打ち込んで、ボールが3分の1も埋まる難しいライのアプローチを強いられたが、それをしっかりとピン2.5メートルのチャンスに寄せてみせたヤン。
それは、下りフックの難しいラインだった。しかし、先に谷原が3メートルのバーディパットを外した
ことで、すっかりと肝が据わった。
「次のホールに行くつもりで、ゆっくりとストロークできたんです」
カップをクルリとまわってポトリ、とカップに吸い込まれた瞬間、勝利の咆哮!!
力強くこぶしを握ったヤンめがけ、ドっとなだれこんできたチームメイトたち。
母国を栄光に導いた“韓国の英雄”は、仲間たちからボコボコと頭を殴られる手痛い祝福を受けながら、絶叫した。
「もう、ほんと最高ですっ!!」
表彰式では、MVP賞も手に入れて、壇上に上がるヤンを含め、勝利に酔いしれる代表メンバーたちの姿にキャプテン崔も目を細める。
「今回は初めてのキャプテン経験。国を代表する大切な役割としてもっと経験を持っていれば、より良いアドバイスで、選手たちを引っ張ることもできたかもしれませんが・・・。しかし今回は本当に、選手たちがよくがんばってくれました・・・」
メンバーたちの肩車で高々と担ぎ上げられた韓国キャプテンは、ヨンピョンの夕焼け空に向かって誇らしげに、クリスタルのカップを掲げて見せた。