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アジアパシフィック ダイヤモンドカップゴルフ 2015
推薦出場! 髙橋竜彦が恩返しの好スタート
そのうち、ひとつは5番ホールのチップイン。10番は、2,5メートルのチャンスを逃さなかった。久しぶりのツアーは「グリーンの状態が素晴らしく良くて」。17番では、グリーンの手前のバンカーから寄せきれず、5メートルのパーパットは「欲張ると、ダボもある」。
「ボギーでもいいから、無理しないでいこう」と、明るい声をかけてくれたのは、前村直昭さん。かつて伊沢利光のエースキャディをつとめたスゴ腕は、何より「僕にゆとりを持たせてくれるのがいい」と、このきわどいパーパットも前村さんのおかげでしのげた。
「僕はどちらかというと、目の前の1打に夢中になりすぎて余裕をなくしてしまうほう」。女子プロゴルファーの葉月さんも、まじめすぎるくらいにまじめで、「すぐに必死になってしまって」。
今年は、主戦場のチャレンジトーナメントでも、ほぼ全試合で担いでもらって、内助の功には本当に感謝しているが、「2人して、一生懸命になりすぎて、回りが見えなくなってしまうのは、良くないのではないか・・・」。
一度、その道の専門家に担いでもらうのも、悪くない。そう考えていた矢先に、今大会の出場権をいただいた。
夫婦揃ってお世話になっている、大手プロダクションの「ホリプロ」の小田信吾・最高顧問は、日頃から髙橋を何かと気にかけてくださって「俺からKTVに、お願いしてみるよ」。今大会主催の関西テレビ放送に、掛け合ってくださった。
ツアー2勝の髙橋も、出場権すら失ってから、もう4年がたつ。
「もう一度、ツアーに戻ってやりたいと思うからには、チャンスさえいただければ、たまにこうしてツアーでプレーするべきだし、そうやって気にかけていただいて、チャンスをいただけることは本当にありがたい。生かしたい」。
最高の相棒とともに、恩返しの活躍を誓った。