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ダンロップ・スリクソン福島オープン 2017
髙橋竜彦がチャリティ活動に参加
ジャパンゴルフツアー選手会では、ぜひ開催の一助としていただこうと、今大会の会場で募金を募り、協賛金として寄贈することにした。
寄付してくださった方にはささやかなお礼をしようと、選手みんなでサイングッズを持ち寄った。
2日目のプレー後にそのチャリティブースに夫婦揃って立ち寄った髙橋。
ポケットマネーをはたいて募金してくれた妻の葉月さんへのお礼の品が、なぜか中嶋常幸のサイン色紙で、「俺のじゃないの?」と笑いながら手渡した。
この日はちょうど、葉月さんのお誕生日で「何よりのプレゼントをもらいました」とは、中嶋のサイン色紙のことではなくて、18番のバーディのこと。
17番のグリーンサイドでスコアボードを確認した髙橋は、「最後バーディ獲らなきゃ終わる」と、気を吐いた。その時点で通算3アンダーは、予選カットのボーダーライン上で土壇場のバーディ締めに、決勝ラウンドへ希望をつないだ。
また同組で回っていた地元福島出身の内藤寛太郎が、見事なイーグル締めに、最終ホールは沸きに沸いた。
内藤もまたぎりぎりの通算4アンダーで、共に週末に駒を進めて「明日もまた、一緒に伸ばしていけたらいいな」と、後輩と健闘を誓い合った。
今季から、今大会のオフィシャルパートナーでもある運送・旅行業の「浜通り交通」と、所属契約を結んだ髙橋。
そして大会主催のスリクソンの契約プロは「Wホスト」で迎える今年、例年以上のプレッシャーと、緊張のあまりに練習日こそ、絶不調だった。
それだけに、辛くも決勝ラウンド進出には本人以上に奥さまの喜びも、ひとしおだった。
大会は、今年もまた葉月さんの地元の伝統の祭り「相馬野馬追(そうまのまおい)」と日程が重なり、ご両親は会場には来られないが「結果を出して、良い報告が出来ればいい」と、夫の気合いも入った。
「福島の復興は10年、20年の話ではない。それだけに、何年もこの大会を続けていただけるように、僕ら選手も努力していかなければいけない」と、週末もそんな熱い思いで奥さまとの二人三脚を続ける。