最後の９番は、フェアウェイから172ヤードの２打目を８番アイアンで、１㍍につけてイーグル締めだ。ゴルフ界のまーくんが、４位タイに上がってきた。川村昌弘がスリリングなバーディ合戦にも、のほほんと何食わぬ顔で加わった。

石川遼と、松山英樹が日本ツアーを留守にするいま、先月のアジアパシフィック パナソニックオープンでツアー初優勝を飾れば、背負って立つ存在として、にわかに白羽の矢が立っても「自分が盛り上げるというのは、ちょっと違うかなと思うのですが」と、妙に分をわきまえた感じが、いかにも川村らしいが今週は岐阜県の美濃加茂西中学３年生の岡崎錬さんが、マンデートーナメントを突破して２週連続のツアー出場に、「僕があの年の頃はあんなに上手くなかった。凄いなあ、刺激になります」。

川村は三重県の四日市市の出身で、同じ中部地区ということもあり、なおさら「頑張って欲しい」と、年下の背中を押しつつ、自らの健闘を誓った。

「数打ちゃあたるじゃないですが。明日もバーディパットがたくさん打てるようにしたい。一つでも多くスコアを伸ばしてこの流れについていきたい」と一見、のんびりとしたたたずまいにも、溢れる闘志を滲ませた。

• 川村 昌弘
• 石川 遼
• 松山 英樹