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来季のジャパンゴルフツアー日程発表
主な変更点としてまず、6月の「マンダムルシードよみうりオープン」と「〜全英への道〜ミズノオープン」がひとつの大会となる。『〜全英への道〜ミズノオープンよみうりクラシック』と名称変更され、賞金総額は1億円から1億3000万円に増額される。
そのほかセガサミーカップゴルフトーナメントでは賞金総額3000万円増の1億5000万円となる。
開催中止となったのは、前年12月に行っていた「アジア・ジャパン沖縄オープン」と7月の「ザ・ゴルフトーナメントin御前崎(昨年名称アイフルカップ)」、9月の「アコムインターナショナル」と11月の「アサヒ緑健よみうり・麻生飯塚メモリアルオープンゴルフトーナメント」の4試合。
これにより、年間の賞金総額は30億2000万円となる。
また、チャレンジトーナメントはPRGR CUP FINALが1試合加わり、最終戦として開催されるものの、7試合減の計9試合。賞金総額は1億1500万円となる。
男子ツアーは1982年に年間46試合とピークを迎えたあと、ここ5年間は29試合でとどまっていた。
最近にない減少傾向にJGTO専務理事の渡辺一美は、
「とても残念だが手をこまねいているわけにはいかない。営業力の強化、視聴率のアップを目指すなどこれまで以上に対策を考えていきたい。ますますのファンサービス、社会貢献、エチケット、マナーの向上を目指すなど努力を続けたい」とし、
JGTO競技国際シニアディレクター山中博史も「今後は、海外のツアーと手を組むことで新たなスポンサーを獲得するといった方法も、本気で考えていかなければならない時が来ている」と話した。
選手会長の横田真一も会見にのぞみ、
「これまでにもそういう(試合数が減るのではという)話を耳にしていたことが、ついに来たという感じ。実際に形になったことで、さらに身が引き締まる思いです。逆風が吹いて、他のみんなもますます危機感が増すと思う。試合数は減ってしまうが、幸い選手の技術はどんどん上がっているという状況でこれから先、本当に必要なのは何か…。ピンチこそ、チャンス。選手一丸となってさらに考えるチャンスを与えられたと思って努力していかなければならない」。
来季の出場権こそ失ったもののこの2年間でもそうであったように、その表情は、真剣にツアーを思う選手会長のそれだった。
賞金王・片山晋呉は試合数減に肩を落としながらも、前を向いた。
そして、自らマイクを取って頭を下げた。
「今年は谷原が全英で5位になったり、ジーブが欧州ツアーで勝ったり、ヤンさんがウッズに勝ったり…。日本を主に戦っている選手が世界に行っても大活躍していることからも分かるように、男子ツアーはいま確実にレベルが上がっている。
今年僕は青木さん、ジャンボさんに次ぐ3年連続の賞金王になったけれど、今の時代に青木さんやジャンボさんがあれほど勝てたか、というとそれはどうか・・・。それくらいに素晴らしいいまのツアーを、…僕らの職場を良くしたい気持ちが僕らにも当然ある。
でも実際に、僕らだけではどうすればいいのか分からない部分もたくさんあって…。
だから、これからはみなさんからも何かもう少しこうなって欲しいなどの意見をいただきたい。スポンサー、関係者のみなさん、マスコミ、ファンのみなさんと、もっともっとコミュニケーションを取り、みんなでひとつになって盛り上がっていきたいんです。ぜひ、協力してください!!」(片山晋呉)
なお、2007年度のツアー日程はこちらよりご覧頂けます