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小平智がゴーゴーゴーぅ!!
日本人5人目の米ツアー覇者、小平智が何に驚いたってこの日、同組で回ったヒロミ・ゴーさんこと郷ひろみさんのあまりのかっこよさだった。
「郷さんは歩いているだけでもカッコいい! ゴルフもお上手だし、運動神経がいいんですね」と、アマの部では2アンダーで2位につけた郷さんの異彩ぶりにも惚れ込んだ。
前の組で回っていた石川遼にも終わってすぐに報告した。「遼よりギャラリーついてたよ! ハンパないスゴかった」と小平の感嘆に、石川も目を丸くしながら同調した。
5年連続5度目の小平に対して石川は、6年ぶりの今大会だ。
そこで石川が痛感したのも「やっぱり郷さんの人気は凄かった」ということだった。
ゴルフ界の超人気者さえはるかに凌駕する芸能界のレジェンドには、若い2人が束になっても敵わなかった。
郷さんへの黄色い歓声が飛び交う中で、小平が存在感をアピールした。
「アメリカで勝って、世界が変わったでしょう?」との郷さんの問いかけにはそれ以後、取り囲まれる報道陣の多さや、対処に追われてにわかに多忙を増したマネージャーさんの様子など、実際に感じた変化を郷さんに語って聞かせるなど和気藹々とした中で、小平はひそかにある誓いを立てていた。
昨年の初日。5アンダーで首位に立った。
「でも、最後に負けて凄く悔しい思いをしたので。今年こそ勝って、行きたい」。
今年の目標は結局、横尾要に3打差で逆転Vを譲った雪辱。
大会が終わってすぐに、アメリカに向けて発つ。
本格参戦が始まる前に、日本で弾みのつく“優勝”をと思うが、最終日の6日日曜日の出発便は17時10分。
1ホールでもプレーオフになんかなったら、それこそ間に合うかどうか・・・。
本当に、心置きなく旅立つためにも「ずば抜けて優勝します」。
圧勝のリベンジVならなお最高だ。