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東建ホームメイトカップ 2014

高山忠洋が今季3つめのイーグルを奪う

ジャパンゴルフツアーは開幕戦にして、すでに自身3個目のイーグル奪取だ。17番のパー5は右手前バンカーから20ヤードのアプローチを放り込んだ。
今季初戦のインドネシアPGA選手権では、すでに2度。2日目と最終日に記録しており、持ち前の攻撃力も戻ってきた。

練習日に見所ホールとして挙げた13番パー3。「金閣寺のホールで、すごいいいティショットをしてチャンスにつけたのに」と、3メートルのバーディを逃して悔しがったが「昨日なんか、1個しかバーディが取れなかったので」。前日の鬱憤も一気に取り返す66。通算6アンダーで、7位タイまで浮上してきた。

このオフは、実に5年ぶりにトレーニングを解禁。持病の左手首痛で、控えざるをえなかった上半身の強化も、専属トレーナーの秀島正芳さんからようやくお許しが出て、喜々として取り組んだ。
隆々と盛り上がった肩や胸回りの筋肉にも、復活の兆しがプンプンにおう。

今季は本間ゴルフと新たにクラブ契約を結び、開幕ギリギリまで調整にいそしんだ。ドライバーは早いうちにこれというものが出来上がったが、「アイアンセットがなかなか決まらず」。

インドネシアは帰国した月曜日に、羽田空港に下りたその足で、工房がある山形に飛んだ。旅疲れも厭わず、0.1ミリ単位での微調整を重ねて、いよいよ国内開幕戦に間に合わせてきた。

所属は、茨城県のスターツ笠間ゴルフ俱楽部だが、愛知県の犬山市に在住。ご当地プロは、2005年と2011年大会のチャンピオンでもあり、東建多度はもはや我が庭のようなもの。
妻の梢さんが、1歳と8ヶ月になる長女・夏実ちゃんを連れて毎日、応援に駆けつける。練習日の火曜日は、マネージャー役でもある梢さんが、ラウンド中に夫が使うコースメモを作っていて、ちょうどそこを通りかかった谷口徹が「子育てで忙しい奥さんに、そんなことをさせるなんて!」と目を剥いたが「いえいえ、これも私の仕事なんで」と梢さん。

内助の功で、大会3勝目を狙う。前のツアー通算5勝目は、3年前。目に入れても痛くない愛娘の前で、3度目の開幕Vを飾って復活ののろしを上げる。

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