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今週開幕、JCBクラシック仙台ディフェンディングチャンピオン鈴木亨

昨年、尊敬する中嶋常幸を最終ホールのバーディでとらえ、プレーオフの末、下した。「大の苦手」としていたプレーオフでの勝利、しかも、その年、7年ぶりの復活優勝をあげ絶好調の選手を破った喜びに、ホールアウト後も、しばらく放心状態だった鈴木。「勝ち負けより、とにかく中嶋さんに失礼のないプレーを見せたくて頑張ったんです。こんな勝ち方・・・、なんか自分じゃないみたい・・・」
37歳を迎える今シーズンは、はじめて専属トレーナーと契約するなど、肉体改造に励む一方で、「外見のかっこよさ」にもこだわる。今年、マネージメント契約を結んだ「サムディ」は、藤原紀香さんなど一流タレントも所属している。同じ事務所の俳優、宇津井建さんなどは、すでに70歳を超えるというのに、毎日、体を鍛えあげて、若々しい体型を保つ努力を怠らないことを知った。
「プロスポーツも同じだと思ったんです。もちろん、顔の作りとかそういうことじゃなくて醸し出す雰囲気のこと。一流選手なら、やっぱり、そういう部分も含めてかっこよくなくちゃ!」。さらには、「そんな選手ひとりひとりの心がけがゴルフ界を盛り上げていく材料になる」と自覚させられたのだ。
5位と好調な滑り出しを見せた開幕戦の東建コーポレーションで、「今年の鈴木には、注目してもらっていい」と積極アピールした鈴木。
鈴木にとって、今年は、シード10年目の節目の年。次の10年後を見据え、2003年は“改革元年”と位置付けている。
「ひとまわりもふたまわりも大きくなりたいから。そうやっていつまでも成長しつづければ、そのうちすごい“オジサン”になれるんじゃないか、ってね(笑)」
連覇を狙う今週の仙台では、「去年までとは、一味違う鈴木亨」を披露するつもりだ。

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