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日本オープンゴルフ選手権競技 2017
竹谷佳孝は2位タイに「奇跡」
「今年はずっと体が悪いし、ゴルフも悪いし」。持病の首痛は、片山晋呉にケアの方法を教わり感謝しきりも、究極の治療法は「休むのが一番だ、とシンゴさんにも言われて」。
2014年に、日本ゴルフツアー選手権で初優勝を飾って5年シードがあるのだから「休めばいいのに、結果が出ないと焦って、試合に出てしまって全然よくならない」と、悪循環が続いていた。
今年は16回出たうちの10回も予選落ちを喫して「週末は、休めているから」と苦笑いで、だましだまし迎えたこのゴルファー日本一決定戦は、「開き直りです。焦ってばたばたしてもしょうがないと背水の陣をしいたらまあまあ、かみ合った。小技で最近、たて直して来られた」と、思いがけずV争いに加わった。
「今までの悪いところが全部、良い風に向かっているのかな」と、大舞台で追い風を感じている。
「求めるよりやりきったら結果はついてくる。決勝ラウンドは、緊張すると思いますけど自分との戦い。明日も静かにやってきます」。手負いの無欲が吉と出るか。