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若き旅人ゴルファーの次の行き先(ニュージーランドオープン最終日)

日本勢としては最高位でも、19位タイに終わった川村昌弘。「今週は、パターだけ。4日間で2メートルくらいのを10発くらいは外してる」とボヤキながらもこの愚痴のパターンは、「ゴルフの調子が良い証拠」なのだそう。

「もともとショットメーカーなので。『あとはパターが入ったら』というのは調子が良い時の発言です」というから、このあとアジアンツアーの二部試合に出るためブルネイへ。さらには先輩プロの塚田好宣とのベトナム合宿などを経て、迎える4月の国内開幕戦「東建ホームメイトカップ」が楽しみである。

2013年に初優勝を飾った「アジアパシフィック パナソニックオープン」で日本とアジアのシード権を得たのを機に始めた世界ゴルフ旅。

先週は、米ロサンゼルスにあるメーカーでのクラブ調整を済ませて飛んできたという。今週は、自身31カ国目の訪問国になったという人生初のニュージーランドも、思い出深い1週間となった。

2014年からジャパンゴルフツアーとパートナーシップ契約を結ぶ「ISPS HANDA ニュージーランドオープン」は、今年も18人のツアーメンバーが訪れ、普段はどの遠征先でも「あまり誰かと動くのは好きじゃない」と、一匹狼を好むが「今週は(永野)竜太郎さんと、薗田(峻輔)さんと楽しかった」と気の合う先輩ととことんつるんで、地元クイーンズタウンを満喫できた。

ザ・ヒルズとミルブルック・リゾートの2コースを交互に回るプロアマ形式は、初体験のゲーム方式も気に入った。
「緊張感もあるし、ぴりっとするところもあるがアマチュアの方がおられるし、息抜きじゃないですけど、エンジョイって感じ」と堪能し尽くした。
「もともと根を詰めて、ゴルフに打ち込むタイプじゃない。オフも楽しくやりますよ」。
開幕まで残り約1ヶ月。若き旅人ゴルファーは世界各国で、まだまだ人生を味わい尽くす。

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