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〜全英への道〜 ミズノオープン 2016
ツアー2戦目! 高柳直人(たかやなぎなおと)が初の決勝進出へ
この日は後半の4番で、15ヤードのアプローチをチップイン。バーディを奪って嬉しくて、ついガッツポーズも飛び出した。このオフの成果が出た。
3月は、ジュニア時代からの仲間で東北福祉大ではチーム同期の永野竜太郎と、ニュージーランドに渡った。
海外の芝でのラウンドは「自分のアプローチのヘタさにびっくりした」。合宿で徹底して小技を磨き、そのあと豪州ツアーの「BMW ISPS HANDAニュージーランドオープン」では、永野のキャディをかってでた。
普段、テレビで試合の状況を見ている限りは、自信たっぷりでプレーしているかに見えていた大親友も「意外とビビって打っていたり、内心はバクバクでやっているんだ、と」。
同大会で最終順位は16位タイにつけた親友の活躍を間近で見られたことで、改めて思い知ったプロツアーの厳しさ。その中で、今季は出身の熊本で大地震が発生したあとも、気丈に優勝争いをやってのけた大親友のメンタルの強さ。
「尊敬するし、竜太郎が勝つのももう、時間の問題ですね」。
自分のはるか前を走る同期に、羨望のまなざしを送るばかりではいられない。
「ジュニアから一緒にやっている親友の活躍は刺激になる」と、7位タイで迎える自身初の決勝ラウンドは、少しでも上で・・・・・・!
尊敬する人は、ジェンソン・バトン。「長年その世界で頂点に立ち、ファンサービスも凄い。そういう選手に僕もなりたい」とF1レーサーに、心酔するからには、やはり本人も車好き。
2010年にプロ転向してすぐに、「モチベーションを上げる」という目的もあってローンを組んで、トヨタのレクサスを中古で買った。将来は「ベンツもいいなあ」と、あとは今週の優勝副賞にも心惹かれる。
18番グリーンと、ギャラリープラザに飾ってあるポルシェのSUV「マカン」。
ジュニア時代には、片山晋呉がフェラーリに乗っていると聞いて、「スゴイ!」と、憧れがいっそう増した記憶もある。「小さかった頃の自分が感じたように。いつか、自分もそういう車に乗って、ジュニアの子たちの憧れになりたいです」。
そのためにも、ここから一気にエンジンをふかしていく。