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石川遼 everyone PROJECT Challenge Golf Tournament 2020

”東の直人”が盛り上げる!

先週の「TIチャレンジ」では、打ちのめされた。32歳の高柳直人。
ショット時のボール位置に迷ってショットが定まらない。
「しっちゃかめっちゃかで、スコアにならない。俺、どうしたらいい……」と、奈落の淵で通算15オーバーの予選落ち。

「落ち込みました」と、つらく苦しい戦いから週が明ければ一転、人が変わったような、ボギーなしの「64」スタートだ。

「なんでだろう…」。本人も首をかしげた好調の要因は、やはりこれしか見当たらない。
「メンタルですね」。

ひとつは、チーム芹澤の面々だ。
前日6日に参戦した千葉オープンで、藤田寛之と宮本勝昌という、偉大な兄弟子2人に挟まれプレー。

「僕の目から見ていても、とても調子が悪そうだったんです。あれほどの選手の方々でも悩むことがある。僕なんかが、悩んでいてもしょうがない。そう思ったら、モヤモヤが晴れました」と、吹っ切れた。

2010年のプロ入りから11年目。ケガの影響もあり、なかなかレギュラー昇格もできない。
「ずっと不安で、正直ゴルフが怖いこともありました」。
そんな時こそため込まず、時には友人プロなど、そばにいる人たちに、思い向くまま打ち明けることも大事、と気がついた。

周囲の献身に、立ち直りのきっかけをもらって「ゴルフって不思議。深いですよね」と実感。
今週はさっそく初日から、インターネット生中継との明るい掛け合いも実現させた。

解説としてブースに座るのは、”西の直人”こと中西直人。軽妙な関西弁で、マイクを操る同名の同級生に、画面越しに呼び掛け「今週は、喋りで喜ばせてください」と、改めて託すと「僕、”東の直人”はプレーでファンを喜ばせます!」。

好発進に、まずは先週の傷心を癒して「明日からまた1からの気持ち。前向きにやっていきます」。
トンネルの抜け方を知った苦労人は強い。

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