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東建ホームメイトカップ 2018
氷河期を経て・・・。自宅通勤の川村昌弘が上位争い
「ここ2、3年の氷河期からやっと出ました。楽しくゴルフが出来ている」。
この日は、後半7番では右のラフから右のバンカーに入れたと、「絵に描いたような素ダボ」を打っても今はのほほんと笑う心の余裕もある。
24歳にして昨年は、今までのゴルフ人生で経験したことのないようなスランプも味わい、こだわりのアジアンツアーのシード権も手放し、日本も賞金ランキングは71位と第二シードに甘んじたがこのオフも「試合にも出られないのにあちこち行った」と相変わらず、世界を巡る旅を満喫して戻ってきた。
日本ツアーの海外初戦のシンガポールと、ミャンマーでは8位タイと健闘すると、2月はブルネイでアジアの下部ツアーに出場。さらにいったん立ち寄ったバンコクでは「キャディバッグを置いてきた」と、そこから完全プライベートのふらり旅。
スペインとポルトガルを回って帰ってきたという。
この日のラウンドでは同組で回った尾崎直道に、そんな放浪記をおもしろおかしく聞かせて永久シード選手を呆れさせた。
米レギュラーとシニアを転戦した経験を持つ直道から「俺は“セレブ旅”しかしたことない。お前、ヤバいな」と、そんなお褒め(?)の言葉を頂きマー君、ご満悦。
「直道さんはおうちが大好きで、休みさえあればすぐに日本に帰った、と」と他愛ない会話で盛り上がる中、通算4アンダーで、6位タイに踏みとどまった。
オフの旅の途中で、キャディさんを“ヘッドハンティング”。
今週限定で、バッグを担いでくれる藤室一平さんは、かつてインドのジーブ・ミルカ・シンを7年にわたり支えたばかりか、アジアの賞金王とマスターズ出場にも導いた凄腕だ。
07年の“引退”を機に、今は某メーカーのマレーシア駐在員として働く藤室さんには今回、無理をいって一時帰国してもらった。
花冷えのこの日は“気温差”に震える藤室さんに、体格が似た川村のお父さんの昌之さんが、上着を貸してあげるなど、家族で力を合わせていざ週末へ!!
実家のある四日市からの自宅通勤は「日本に帰った時のお楽しみのひとつ」というスーパー銭湯三昧でリラックス。いつもどおりにほどよく肩の力を抜いて、いざ決勝ラウンドに挑む。