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激動の2ヶ月もいったん旅仕舞い。秋吉翔太の夏休み
「勝ちたかった・・・。3回戦の週(9月5日〜9日埼玉・鳩山CC)が、暇になってしまいましたね」と、巨大やぐらの一角に足をかけ損ねてがっかりだ。
今季、初シード入りを足がかりに人生を大激変させたのが、この2ヶ月間だった。
5月21日に行われた全米オープンの最終予選を勝ち抜くと、その週のミズノオープンでツアー初優勝を飾った。
同大会は全英オープンの予選会もかねており、わずか1週間でメジャー切符を2枚いっぺんに得るという離れ業をやった。
さらに、快進撃はそれだけにとどまらなかった。
初メジャーの全米オープンから戻るとすぐに今度はホストVを達成。6月の「ダンロップ・スリクソン福島オープン」ではひと月足らずでさっそくツアー2勝目を飾って、用具契約先の主催者を大喜びさせた。
この勢いで、全英オープンから帰ってすぐの先週もまずは1勝といきたいところだったが、高橋賢(まさる)との1回戦では3&2で勝利を献上してしまった。
「ゴルフして、ご飯を食べて、日が暮れると眠くなる」と、どの国に行っても時差ボケ知らず。
今回も、帰ってすぐの寝不足とは無縁のはずだったが想定外だったのが、異常気象が続く今年の日本の夏。
「ISPSハンダマッチプレー」の会場は、1,2回戦が始まる3日前には、観測史上最高の41.1℃を記録した埼玉県の鳩山カントリークラブ。
時差ボケの悩みはなくても、さすがの猛暑は海外から帰ったばかりの疲れた体に堪えた。
「足がふわふわして宙を歩いているような感覚。全米オープンから帰った後も、同じような感じにはなりましたがあのときは次の試合が4日間競技だったので。マッチプレーは、1日1日の勝負なので」。
ストロークプレーなら翌日に立て直していくことも出来ただろうが一発勝負の今回は、挽回のチャンスもなくて「残念」。ちょっぴり傷心のまま、秋吉も少し長い夏休みに突入した。
次のツアーは、8月23日から始まる地元九州・福岡の「RIZAP KBCオーガスタ」。それまでは、ツアー外競技の鹿児島オープンや九州オープンなど地元を巡る「九州サーキット」で試合勘を養いながら、中盤戦に備える。
イギリスからそのまま埼玉に持ってきた荷物を仕舞いながら「また気持ち新たに頑張ります!」。
激動の2ヶ月もここらでいったんリセットだ。