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パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 2018

石川遼は5打差

この日はイーブンパーから、上位を伺う中でもインサイドロープツアーで一緒に回ってくれた方々と積極的にコミュニケーション
国内2戦目も選手会長として、また選手として相変わらず大忙しだ。
特に今週の日亜共同主管「パナソニックオープン」は、新たな挑戦も含めてイベントが目白押し。

たとえば今年から、スタートした「インサイドロープツアー」。1組につき4名の先着順で、好きな選手の組について歩ける。午後から出た石川の組には親子ペアがついてくれたが、昨季まで5季戦った米ツアーでは、もはや当たり前の光景だそうだ。

「スポンサーさんのゲストの方が、1組に2人インサイドロープでつくというのは日常なので。日本でもそういう風に、ロープの中の価値を共有できたら」と石川も、参加してくれた方々と積極的に会話をして歩いた。

初日こそイーブンパーで出遅れたが今週も、また二足のわらじで大注目を集める中で、2日目にじわじわと順位を上げてきた。
通算5アンダーで迎えたもっとも、人が集まる最後の18番で、渾身のプレーを魅せた。

残り240ヤードから、2番アイアンを持った2打目は「ダフって池に入ったと思った」と痛恨のショットはギリギリ淵には残っていたが、足場がなかった。
ちゅうちょなく靴を脱ぎ、靴下も脱いで、膝辺りまで池に浸かった。
クラブを短く握って、器用にグリーンに乗せた。
2パットのパーでしのいで大歓声を浴びた。
通算5アンダーは、11位タイまで順位を上げてきた。

5打差で追いかけるのは、よく練習も共にする可愛い弟分。
ホールアウト後は大ギャラリーの前に伴い、公開インタビューで後輩を大々アピール。
「陸也には、自分も注目している。僕より飛ぶし、球筋はきれいだし、1勝と言わず、どんどん勝って欲しい選手の一人。一見の価値がある」と、ギャラリーの関心を買った。

同い年の木下稜介をはじめ片山晋呉や、アジアンツアーの精鋭ひしめくリーダーボードを見上げて「ベテランと若手が一緒になって戦い盛り上げたい。・・・って、選手会長みたいなコメントですけど」と、笑って「いちプレーヤーとしても、上位争いしていきたい」と熱く語った。

いよいよ決勝ラウンドでは、ドリンク片手にワイワイ観戦できる、17番パー3の「ザ・ギャラリーホール」も“開店”だ。
この日、石川と星野の公開インタビューでも、司会進行役でマイクを握って下さった。「私、6大ツアーをリポートしてまいりましたアナウンサーの薬師寺と、明日は屋根裏のプロゴルファーことタケ小山さんもやってきます」。
この2人が“グリーンDJ”として、週末の17番ホールを、盛り上げて下さることになった。

米フェニックスオープンのTPCスコッツデールの名物16番ホールの“スウィート16”みたいに。こちらもまた、石川には米ツアーで慣れ親しんだ光景でも「日本ではまだ、どのくらい声を出していいのか、どれくらい盛り上がっていいのか。昨年の大会では様子を見ながらだったと思いますけど、関西のみなさまには期待しています」と、石川はたとえヤジさえ、盛り上がって下さるなら歓迎モード?!

グリーンの際々までせまる迫力満点の巨大スタンドは、昨年の300席から、今年は500と大増席。
「お酒も飲み放題(※有料です)。選手と、ギャラリーのみなさんが、一体となって盛り上がろうというホールです。選手がホールインワンを出しただけ、パナソニックのテレビがもらえます」と、薬師寺さんから聞いて、石川もびっくり仰天。
「ホールインワンした人数分だけのテレビが?! 凄いですよね!!」。
週末に向けて、ますます盛り上がってきた。
「まだまだ自分は追いかける身で、ここからの層が厚い。まだ陸也を意識する段階ではないですが、一緒に最終日最終組で回れるように頑張りたい」。
我こそが、その渦中に割って入れば、さまざまなイベントを用意して、趣向を凝らして下さる主催者のみなさんにも最高の形で報いることが出来る。


  • 靴脱いで、靴下脱いでパーセーブ!!
  • ホールアウト後の公開インタビュー。薬師寺さん、明日のザ・ギャラリーホールもよろしくお願いします

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