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三井住友VISA太平洋マスターズ 2015

初出場! 稲森佑貴は御殿場に一目惚れ

昨年、初シード入りしたばかりの21歳にとって、初めての御殿場。一目見て、「好きになった」。第一印象は、「凄くきれいなコースで」。この日は、大雨の天気も、前日2日目には、厚い雲の切れ間からぽっかりと顔を出した富士山は特に5番ホールの景色がお気に入りだ。
「富士山に向かって打って、そのまま登山するような感じで」。どこか達成感すら感じる。

2001年に、ここで行われたワールドカップは当時、「僕は世間のことが、何も分からない。5歳くらいでした」と、笑うがそれでも、18番の伝説のチップインイーグルは、その地点に埋め込まれた記念のプレートを確認するにつけても、「あのライで、今日と同じようなピンに入れたんでしょう? 凄いですね」と今年は、その偉業を初めて肌で感じることも出来た。

数々の伝説を生んできたコースは、先週の里帰りが吉と出た。父親とキャンピングカーでの転戦生活も、9月に一度、免許更新のためにトンボ帰りしたあとは、とんと自宅に帰っていない。
「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP」では予選落ちを喫したことも手伝って、「リフレッシュもかねて、帰ったのが良かった」。さすがにまたキャンピングカーで帰ると「1日かかる」と、羽田空港から鹿児島行きの飛行機に飛び乗った。

3日間のオフは、父親の経営する練習場で、鏡をみながらシャドースイング。「連戦続きでいつの間にか、ハンドレートになっていたことに気がついた」。ハンドファーストに構え直して、「これはイケる」と、手応えをつかんだ。
合間に、3匹の愛犬はポーラ(ミニチュアダックス)と、レオ(チワワ×ダックス)と、りり(柴犬)とジャレて“長旅”の疲れも取れた。3日目は大雨の中でボギーなしの67を出して首位とは3打差の優勝争いに加わった。
「明日も、攻める姿勢を大切に、楽しんで出来たらいいな」。
一目惚れの御殿場で、思いを成就できるか。

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