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ダンロップ・スリクソン福島オープン 2014

奥さまが福島県出身、髙橋竜彦がV争いへ

大会初日の当日に、まさに滑り込みで出場を果たした髙橋が地元の声援を受けて、V争いに挑む。

バッグを担ぐ奥さまの葉月さんが、南相馬市出身であることをニュース報道で知った地元ファンから口々に「頑張って!」「応援してるよ」。
夫婦で声援を背中に浴びながらのラウンドは、折り返して10番からの連続バーディで、「ちょっと心が動いてしまった」と苦笑いの夫。

欲張ったばっかりに、終盤にボギーが2つ来てしまった。そのために順位を下げてしまったが「でも、上出来ですね」。

2011年にシード権を失ったまま、今年はチャレンジトーナメントの出場権さえままならず、レギュラーツアーも昨年11月のカシオワールドオープン以来。
「予選落ちをしたら、かっこわるいと思っていたので。長く離れていただけに、そういうことが起きても仕方ないとは思っていたけど、2日間でボギー3つに押さえられたのは、上出来」とそこは満足げに頷いた。

前日初日はあまりに急な登板だっただけに、実家で朗報を待つ葉月さんのお父さんは、義理の息子が試合に出られていることも知らずに事後報告には驚くやら興奮するやら。
この日2日目は朝4時置きでコースに駆けつけ、酷暑の中をついて声援を送ってくださった。

家族のためにも、ここが夫婦の踏ん張りどころ。
「スコアよりも、ツアーに復帰するための手応えをつかんで帰ることが大事だと思っている」と週末にむけて、改めて“禁欲”を誓い、久しぶりの決勝ラウンドに挑む。

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