記事
東建ホームメイトカップ 2015
最年長賞金シード選手! 室田淳は今年もすごいぞ
魅了したいと、そんな思いでベテランの心は一杯。
今年のレギュラーツアーは、シニアツアーの開幕戦「金秀シニア沖縄オープン」と日程が重なったが、「あちらは2日間競技だし。今回は、ほかのシニアに頑張ってもらおうと思って」と、室田は迷わず厳しい舞台を今季の初戦に選んだ。
昨季は賞金ランク73位につけて、最年長の賞金シード記録を作った“鉄人”。しかし本人は、「そんなの関係ないよ」と、素っ気ない。今年から規定が変わり、賞金ランク上位60人をいわゆる“本シード”。さらに61人から75人を、“第二シード”と呼んで、今年は2つのボーダーラインが発生した形も、「でも今までは70位までだったわけだし。システムが変わってたまたまそうなっただけ」と、クールに「肩は痛いし、肘は痛いし。こんな状態で、自分に期待はしてない。でも、やるからにはただ、ベストを尽くすだけだよ」。
やはり59歳の直道が、初日に今季限りのレギュラー撤退をほのめかしたが、室田とて思いは同じだ。「俺はいつだって、“今年が最後”と思ってやっている」。そんな覚悟のプレーが今年もまたゴルフファンを魅了する。
「自分も楽しみながら、盛り上げていけたらいいよね」。
7月に60歳を迎える“還暦ゴルファー”が、今年も春から元気いっぱいだ。