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東建ホームメイトカップ 2019

目指すは平成最後の男。池田勇太が好発進

池田が国内初戦で6アンダーの好スコアを出した。
「スタートダッシュが大事」といったとおりに出だしの10番でチップイン。
さらにひとつ伸ばして迎えた14番では大ピンチをしのいだ。
1Wの第1打を大きく曲げて隣の13番のティグラウンドのほうまで行った。
木の下をくぐらす2打目はグリーンに届かずラフに落ちたがそこから1,5mにつけて、パーを拾うと「そのままいい波に乗れた」と次から一気に3連続バーディは、特に16番パー3で6番アイアンを持ったティショットが入りかけたと思わず後ろのホールインワンボードを振り返って賞金額を確認したほどだった。

 オフに鍛えに鍛えた体は筋肉でパンパン。
 無類のクラブオタクはまだ芝の生えそろわないこの時期に合わせ、新たにウェッジを新調。「いい感じの1本ができた」と一昨日にバッグに投入したばかりで、さっそく結果につなげた。65で回って上位陣に居座った。

 ここ数年、シーズン序盤は海外に軸足を置いていたからこの国内開幕戦は3年ぶりの出場。
前日は、やむなく欠場を決めた石川遼のかわりに開幕前日恒例の鏡割りイベントに参加して刺激を受けた。
 小槌で一緒に酒だるを叩いたJGTO会長の青木功の「今週は、平成最後の優勝者」とのスピーチを聞いて「そういえばそうだな」。気合が入った。
「この試合で勝つことがすごい大事。優勝するしかない」。
1985年12月生まれ。それからほどなくして元号が切り替わった昭和の男は、我こそが平成最後の男になると決めている。

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