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JCBクラシック仙台 2004
イップスの症状を克服し、横田真一が好スタート単独2位
イップスの症状を克服し、横田真一が好スタート単独2位
2週前、選手生命の危機さえ感じたパッティングのイップスの症状は、今週は、まったく出ていない。先週から使い始めた「魔法の杖」、長尺パターのおかげだ。
7番パー5でカラーから6メートルのバーディパットを、13番でも6メートルを沈めるなど、次々と長いチャンスを決めて、ボギーなしの64で単独2位発進。
横浜市の自宅には、約3畳分のクラブ工房を持ち、約38万円もする高価なライ角計測機をわざわざアメリカから取り寄せるなど、ツアーでも有名なクラブおたくだ。試合から帰った日の興奮のまま工房にこもり、夜中すぎまで調整に励むこともある。
今週、頼りにしている“魔法の杖”にも、手を加えた。
横田の場合、左腕を固定させてグリップエンドを支点にしたスタイルで長尺を使っているが、「そのやり方だと、理論的にはインパクトでロフトが寝てしまい、転がりが悪くなってしまうんですよ」。それを防ぐのに、はじめから体の左寄りにクラブを構えて打ったりもしてみたが、今度は、クラブが抜けにくくなったり、弊害が生じた。
そこで、解決策として3度あったライ角を1度に直し、もともとロフトが立った状態で使うことにしたのだ。
「まだ試行錯誤中だけど、転がりもよくなった気がするし、いまはなんとか、うまいこといってるから」初日の好スタートに、自信が沸いてきた。