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RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント 2018
片山晋呉が復帰初戦のプロアマ戦で優勝
先月7月の「杜の都仙台チャリティプロアマトーナメント」にも出たが、今週は主催者の後押しもあり、騒動から初めてのツアー出場である。
大会前日の水曜日には、プロアマ戦にも出場。
本戦出場138人のうち、この日25人の出場枠は、主催者の意向で決まる。片山も“おもてなし役”に抜擢されて「ありがたい」と、感謝が増した。
チームを組んだ同伴アマの3方は朝のスタート前から「優勝したい」と意気込まれていたそうで、片山もアドバイスを送ったり、一緒にグリーンのラインを読んだり貢献を惜しまず、4人中もっとも良い球を選んで打ちながら進むスクランブル方式の団体戦で、優勝を献上することが出来て「よかった」と安堵した。
自粛期間中はネクタイとワイシャツ、慣れないスーツ姿で、スポンサーや関係各所へのお詫び行脚に明け暮れた。
「練習は例年の3分の1くらいしか出来ていない」。
騒動前は、後ろでひとつに束ねられるほど長く伸ばしていた髪も、今は短く切ったすそから白髪もちらほら見える。「心労ですかね・・・」。自嘲の笑みを浮かべて言った。
騒動後に開いた片山の謝罪会見に、JGTO会長の青木功と同席した選手会長の石川遼は、「誰か一人の問題というよりも、プロアマは何のためにやっているのか、トーナメントで僕らが戦う目的など、ひとつひとつの本質を、みんなで見直す良い機会になった」と改めて、選手全員に喚起を促すとともに、「片山さんは、一緒に回って近くで見るとやっぱり凄いなと思う。そういう選手であることに変わりはない」。
ツアーに戻ってきた5度の賞金王に、改めて敬意を表した。
今回の騒動では、スポンサーはもちろん何より大勢のゴルフファンに、ご心配をおかけした。
「帰ってこられて良かった」と、片山。「周りの状況が変わっているのが今までと一番違うことだが僕自身はその中で、少しでも良いプレーをお見せして、皆さんに喜んでもらえれば」と、話した。