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トップ杯東海クラシック 2016
藤本佳則が64をマーク
4番から6連続バーディを奪った。前半の29は、9ホールの大会最少スコアである。初日は「75」と出遅れて、家族にも「奇跡」と驚かれた決勝進出で、一気にV争いに食い込んできた。
先週も初日に「75」を打ち、見るも無惨に予選落ち。
「引きずっていた」と今週もまた、ショックを受けた。上がってすぐに、何もしないでホテルに帰り、ベッドに寝そべり考えた。
「体の動きを重視したスイングがいいのか、軌道やプレーンで作っていくほうがいいのか」。
今年は、毎オフのトレーニングで鍛えた体を生かしたスイングを求めてきたが、それがいまひとつ元気のない要因になっていた。
「調子は良くないが、予選落ちが続くわけでもない。一番選手が嫌がる微妙な感じが続いていた」。
今年は賞金1位を走る仲良しの先輩。谷原秀人の活躍も、「ええなあ・・・」と、指をくわえて見ているしかないのが歯がゆかった。
「コーチのいうように、振って行こう」と体より、理論重視のスイングへ。試合途中に機転を効かした方向転換が、いきなりハマッた。この日の大爆発につなげた。
「家ではイライラを出さんとこうと思ってもきっと出ている。嫁も子どもも気づいてる」。それでも何も言わずに迎えてくれる。来週5日に2歳になる長男は、どこに出かけるにも藤本が作ってくれたパパお手製のパターを持って行くそうだ。
「可愛いなあと癒やされる」。
しかし2014年に結婚してから、まだ一度も勝っていない。
「情けない旦那です」。
学生時代にも試合で再三回ってきた三好には、実はあまり良い思い出はないそうだが「優勝も出来る位置まで持って来られた。明日も、良いゴルフをして頑張りたい」。
3打差のリーダーには、谷原。今週のビリケンさんは、見てるだけで済まさない。