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日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills 2011

2位タイのJ・B・パク

今朝の練習場では、集中力が出なかった。日本と母国の韓国ツアーを合わせてこれで8連戦目。「疲れてしまって・・・」。
ましてこの難コースに疲労困憊。
「今日はダメだろう、と」。
1番、2番で案の定、ティショットを左に曲げたが、しかしきわどいパーパットを拾ったことで、逆に気合が入ったという。

4番で連続バーディ。6番では第2打を2メートル弱に乗せてイーグルを奪った。この日65の6アンダーは、ベストスコアをマークして、2位タイに浮上した。

本格参戦1年目の昨年シーズンは、予選会をかねたミズノオープンよみうりクラシックで3位につけて、全英オープンの出場権も獲得。初メジャーを経験するなど躍進の1年は、賞金ランキングで49位につけて、初シード入りを果たした。

ゴルフを始めたのは13歳のとき。父親とのアメリカ旅行でハマった。18歳から2年間は、豪州のブリスベンにゴルフ留学。ヒルズインターナショナルスクールのゴルフ部で腕を磨いた。

武器は、切れ味鋭いアイアンショットと、「強い精神力」と証言するのは、今季専属キャディのエドリアーノ・ガルサさん。
「今週はとても難しいコースで、ミスも一杯あるけれど、彼は気持ちの切り替えが非常に早くて。だからきっちりリカバリー出来る。引きずらずに次のショットに集中出来る」という。

シード元年の今季は昨年の朴宰範 (パクジェーブン)から、登録名を「J・B・パク(パク・ジェービー)」に、変えた。
「漢字だとすぐに読んでくれる人は、日本ではほとんどいなくて」。
首位とは1打差。このツアープレーヤーNO.1決定戦でツアー初Vなら、新しい名前も一気に知名度が上がる。「はい、本当に。そうなるといいですね」。29歳が飛躍の時を迎えている。

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