記事

永野竜太郎が特別賞のパックごはんを地元益城町に寄贈(27日)

シリーズで頂戴したテーブルマークのパックごはん1年分は・・・
この選手にとっても、激動の2016年もあとわずか。27日火曜日は、今年最後の地元貢献にいそしんだ。永野竜太郎が我がふるさとに、贈り物を届けに行った。

4月の大地震で、甚大な被害を出した熊本県益城町(ましきまち)には今なお、多くの仮設住宅が建ち並ぶ。
その一角の津森地区には70世帯ほどが、軒を並べる。

「せっかくなので、ぜひ皆さんに食べていただきたかった」と、今シーズン最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」では最終日に、17番のイーグル賞「テーブルマーク パックごはん“新潟県産こしひかり”1年分」を頂戴した瞬間に、地元への寄贈を決めた。
この日はお母さんの益美さんと、大量のご飯を抱えてやってきた永野。
母校の津森小学校がある、思い出深いこの地。
もうすぐ新年を迎えようというのに、まだまだ不自由な生活が続く方々。

「でもみなさん、“これからまだまだ頑張って行こう”って、凄くエネルギッシュで。僕も負けてられないと思った」。
少しでも、元気になっていただければと、励ましに行ったつもりが逆に「来年も頑張って」と、口々に応援してもらって地元愛が、ますます増した。

ふるさとを、震度7の大地震がおそったのは開幕戦「東建ホームメイトカップ」の初日の夜。幸い、家族は無事だったがやはり、熊本出身の幼なじみの重永亜斗夢と次々と、ニュースで明らかになる変わり果てた地元の姿に、言葉を無くした。

「ショックだった。直後は動揺もした。でもだからこそ、頑張らなくてはいけないと思った」と、同大会で永野は3位、重永は4位タイと、揃って地元を思う気持ちを力に変えた。

常に愛する熊本を胸に、戦い抜いた1年だった。
夏にはJGTO新会長の青木功を筆頭に宮本優作と宮本勝昌、秋には石川遼を地元に呼び寄せ子どもたちと触れあうなど試合のない週も、貢献活動に力を注いだ。

「熊本のために、自分も何かしたいという強い気持ちがモチベーションになった」と、イーグル賞を頂いた「ゴルフ日本シリーズJTカップ」は、今季自己最高の賞金ランク18位で2年連続の出場権には「今年も出られたことは、良かったけれど。勝って出られなかったことは、悔しかった」と、悲願の初優勝は、2017年にお預けだ。

このオフは、地元に腰を落ち着けまた地道に体を鍛え、腕を磨いて出直すつもり。
「来年もまた、いちばんに熊本のことを思いながら、さらなる活躍で盛り上げられたら」。
地元で心を新たにした28歳の年の瀬となった。
  • 迷わず、地元益城町のみなさんへ!
  • 来年も地元のみなさんのことを胸に・・・
  • アトムとともに、来年も県勢として精一杯に頑張ります!

関連記事