それまで19年続いた地区競技の「福島オープン」を、レギュラーツアーに昇格して、東日本大震災の復興支援イベントとして、2014年から新たに始まったのが「ダンロップ・スリクソン福島オープン」だ。
だが第7回目の今年は、新型コロナウィルスの影響であいにくの中止に。
2年連続のホストVを達成した歴代覇者の2人が試合のない今週こそ大会宣伝を、と立ち上がった。
秋吉翔太(18年)と星野陸也(19年)が来年にむけて、気持ち新たに大会のおすすめスポットや見どころを語る「翔太と陸也の丸ごと福島オープン!!」の3回目は期間中のイベントを徹底解説。
まずは、なんといっても土日に行われる「古閑美保さんの観戦ツアー」について。
秋吉「ガイド役の美保さんは、いわずと知れた小平さんの奥さまで、僕の地元・熊本出身の大先輩。話せば気さくでめちゃくちゃ面白い人……!!」。
美保さんが、未来の夫と初めて顔を合わせたのも本大会である。
小平が初回大会を制した2014年に、大会主催のスリクソンのホステスプロとして、優勝杯のプレゼンターをつとめたのが美保さんだった。
なれそめのこの大会で、ファンと一緒に解説をしながら会場を巡る「観戦ツアー」がスタートしたのは、2016年大会から。
通算12勝、08年には賞金女王の経験を踏まえた説得力に加えて、美貌とぶっちゃけトークのギャップがまた好評で、人気は高まるばかりだ。
星野「いつもたくさんのファンを引き連れているので、遠くからでも”あ、古閑さんのツアーだ!”と分かります。 年々盛り上がっている印象ですね。今年は中止になってしまいましたがギャラリーのみなさんにはまた来年も、ぜひ参加してもらって古閑さんの解説付きで、僕らのプレーを楽しんでいただければと思います!」。
そのほか、場内にミニ動物園を開設して解放したり、ワンオン可能な絶景の9番ティに”ロイヤルシート”を設けて、スリクソン契約プロによる生解説を実施したり、大会では毎年新たな企画に挑み続けている。
ジュニア育成にも力を入れる。
契約プロの松山英樹が、大会初出場を果たした第2回目の15年大会から始めたゴルフ教室や、16年の夏からは、JGTOが主催するスナッグゴルフの全国大会の会場を、お隣のNASUコースに移してトーナメントとタイアップ。
「全国大会」ではプロゴルファーたちも、その日限りのドリームチームを結成して子どもたちに交じってプレーするなど、交流を深めている。
一昨年大会覇者の秋吉は、その16年大会に参加。
秋吉「師匠の(小田)孔明さんや、熊本出身の永野(竜太郎)さんたちと”ドリームチーム”でプレーしました。そのとき感じたのは、『全国大会』は子どもたちにとっては高校野球の甲子園と同じくらいに大事ということ。小学校生活をそこに賭けている子もいる。今年はコロナの影響で、秋に延期したそうですが、出来るだけ早く収束して無事、開催されることを、僕たちプロも願っています。今は、みんな練習するのもなかなか大変だと思うけど、感染予防をしながら頑張ってね……!!」。
この困難も、みんなで力を合わせて乗り越え、また元気に福島で会おうね。
昨年大会ハイライト画像
※福島中央テレビでは28日(日)の12時45分から福島ローカルで、大会の特別番組「ダンロップ・スリクソン福島オープンゴルフ特別版〜いまゴルフが福島にできること〜」を、放送される予定です。
スリクソン契約の永久シード選手で大会アンバサダーの中嶋常幸をゲストに歴代覇者らが優勝時の思い出を語ったり、15年に出場した松山英樹のハイライトシーンなど、過去6回の開催を振り返ります。
秋吉と星野もリモートで出演。
お楽しみに!