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稲森佑貴は初めて過ごすメジャーの週末を堪能
イングランドのマット・ウォリスと3日目のコースに出た稲森佑貴は「テレビカメラも結構いて。ちょっとアウェイも感じた」。
そんなピリッとした雰囲気も、むしろ堪能しながら「今日は楽しく回れたと思う」。
お天気にも恵まれ、北アイルランドの鮮やかな青空にも心が弾む。
この日はスタートの1番で、いきなりボギーを打ったが難しい海沿いのリンクスコースで「早めにボギーが来たと思えば気が楽になった」と、受け入れプレーに集中した。
「風が毎日違う方向からランダムに吹いていて、難しかった」と、この日も我慢のゴルフを覚悟。
「バーディはいつかくるだろう」と、冷静にチャンスを伺い11番、17番では10メートル弱を沈めて地元ファンを沸かせた。
「昨日一昨日と、ロングパットがショート気味だったので。今日は思ったより1.5倍くらい。それがちょうどいいのかな」。前日までの予選2日の経験を生かして、パッティングのタッチもちょっと強めにきっちり修正。5バーディ(4ボギー)の「70」は、初日に続く今週2度目のアンダーパーも記録した。
「1打1打神経を尖らせて、集中して臨まないとボギーがくる。本当に鍛えられる」。日本で4年連続1位のフェアウェイキープもメジャーの初舞台でますます磨かれていくようだ。
昨年の日本オープンで、ツアー初優勝を飾ってこぎつけたメジャーの初舞台も名残惜しいがあと1日。
「明日も楽しみながらプレーしたいと思います」。
揃って予選通過を果たした浅地洋佑も、この日はイーブンパーで回って奮闘している。
互いに忘れられない最終日としたい。