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川村昌弘のダイヤモンドウィ〜〜〜ク!!【スイス編】

スイスには家族との思い出も詰まってます(©JGTO)
欧州ツアー1年目のホストプロが、外出自粛の大会週に、せめて旅のみやげ話を語って盛りあげる「川村昌弘のダイヤモンドウィ〜〜〜ク!!」。
3日目の9日は「大好きな大会、スイス編」。

クランスシュルシエレGCで行われている「オメガヨーロピアンマスターズ」の思い出について話をする直前に、実は先週、ショックなニュースが…。

「僕の大好きなこの大会も、先日の日曜日にとうとう中止が発表されました」。
今年も8月の遠征を”ステイ日本”の励みにしていたのに、ますます募るスイス愛。
「仕方がないです。気を取り直していきましょう」。

それは、ひと目で人生観も変わってしまうほど。スイスの絶景に、すっかり魅せられたのは14歳の時だった。
国境近くのフランス・エビアンで行われたジュニアカップに出場した川村。目下世界ランク4位につける、当時のジャスティン・トーマスを押さえてみごと優勝を飾った。
あの日の感激も合わせて忘れられない思い出が、欧州ツアーへの憧れを強く抱くきっかけにもなった。

「プロになって、必ずまた戻ってこよう」と誓った。
ブレずに追いかけ続けてきた達成感をもっとも感じられたのが、14年に初出場を果たした「オメガヨーロピアンマスターズ」である。
「14歳から7年をかけて、ここに戻って来られた。自分なりに前に進めているな、と感じられた瞬間でした」。

もともとスキーリゾートのコースは、夏開催の期間中にはゴルフ一色に染まり、国内外から大勢の人々が集まり賑わう。
「ギャラリーのみなさんはホテルから、のんびりと歩いて会場に通うんですよ」。
大会のホスピタリティも素晴らしかった。
開催翌週には応援に来てくれた両親を連れて「プチ旅行」にも出かけた。
家族との”鉄旅”で、車窓から見下ろした”ハイジの世界”さながらの眺望がまた、大会への愛着を加速……!

当時はまだ、アジアンツアーを転戦していた時代。同大会は、欧州との共催で行われていたが、17年頃に川村が人生最大ともいえるスランプに陥っている間に、欧州単独の開催に変わってしまった。

「日本ツアーの出場権さえ怪しく、諦めかけた時期もありました」。
しかし、欧州ツアーのQTから挑戦して出直した昨シーズンに、晴れて2年ぶりの出場復帰。
「諦めずに頑張ってきてよかった」と節目には、常に自身の指標になってきた大会が「オメガヨーロピアンマスターズ」なのだ。

「同一コースで行われてきた大会の中では、マスターズに次ぐ長さを誇ります」とは”川村解説”。
「僕が1年で、いちばん楽しみにしている大会のひとつ」と、シード1年目の今年は特に、開催を心待ちにしていたが1939年に始まった大会も、ついに第2次世界大戦以来の中止が決定。
「今年の楽しみが、また減ってしまいましたよ」。
嗚呼、ヨーレイヒ……。

大好きなスイスの絶景をなつかしむ間にも、無常に過ぎていく。
「川村昌弘のダイヤモンドウィ〜〜〜ク!!」。
いよいよ10日の最終回は「母国ニッポン、友情編」。
消沈をこらえ、まーくんが語る今週最後のおみやげ話。
お楽しみに。

※ゴルフネットワークプラスで、昨年大会を振り返り!!
  • スイスの鉄旅は、絶景の連続です。
  • 今日は旅のグルメもご紹介。本場のチーズフォンデュは、中のチーズが固まらないようにワインがけっこう入っていて。むしろフォンデュはスイスより日本で食べるほうが…笑

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