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日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills 2019
市原弘大が大会史上初の連覇に意欲
中島によると、20回の記念大会を迎える今年は、宍戸のほぼ全ホールで改良が加えられ、中でも一番の変化は16番のパー3(190ヤード)について。
池をさらに左の奥へと拡張し、グリーンの左半分には急なスロープができた。
昨年、プロ18年目のツアー初優勝を飾った市原弘大も、先月の視察ラウンドで体験したが、「左の奥が狭いので。そこにピンを切られたらどうしようか」との感想を持ったが中島によると、天候や状況次第では、4日間のうち1日はそこに切る構想もあるという。
「16番など、変わった箇所がいくつかあり、そこをいかに攻略していくかというのが今年の成績につながってくる」と市原。
20周年目を迎えた今大会で、連覇を達成した選手はまだいない。
「狙える立ち位置にいるのは私だけ。頑張りたい気持ちはありますが、勝ちばかりを意識していると、コースに足をすくわれる」。
栄冠をつかむまで、何度も宍戸に打ちのめされてきて、痛感していることだ。
シード権を追い求めていた時期には、思いもよらない攻め方も、今ならできる。
「今は難しいピン位置に対しても攻めて行こうという意欲もわいてくる。コースと自分との戦い。コースと会話をしながら戦っていければ、連覇の可能性も見えてくる」。
次週は、先月の予選会で1日36ホールを制してトップ通過を果たした「全米オープン」が控える。また今週は、最上位者にはWGCや全英オープンの出場権もかかる。
「世界につながっていく大きな大会。チャンスがあれば」。
昨年覇者が、再び世界の扉を開く。