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日本オープンゴルフ選手権競技 2021
祝53歳。手嶋多一のゴキゲンな1日 。熱戦の模様はNHKで!
大会3日目の16日土曜日は、手嶋多一(てしま・たいち)の誕生日。
「…やめてよ! この年でおめでとう、なんて恥ずかしい…」。
照れ隠しも相変わらずだが、会場入りしてすぐ深堀圭一郎 (ふかぼり・けいいちろう)と記念撮影したと嬉しそうに報告し、「今週はテレビ解説のけいちゃんも、今月9日が誕生日です」と、同級生も合わせてしっかりアピール。
スタートのちょうど1時間前にまず練習グリーンに向かい、若手を相手にしばし歓談しながら球を転がすと、打撃場へ。
その途中に大会主催のJGA運営のカフェスタンドに立ち寄るのが今週のルーティン。
「クラブを忘れてもコーヒーは忘れない」というほどの好物を購入。
ポケットから小銭を出しながら、「今日、誕生日なんですよ。まけてくれません?」と、いつものジョークも忘れない。
「いやや、そんなん恥ずかしい!」と激しく抵抗しながら、紙コップを片手にギャラリー用の記念撮影スポットで、キャディさんと仲良く写真に収まりサムアップ。
まんざらでもない。
ゴキゲンな新53歳は、普段はそんな風情をみじんも見せないけど、実は2001年の「日本オープン」と、今年9月の「日本シニアオープン」で、青木功と中嶋常幸と谷口徹に次ぐ、史上4人目の”2冠”を達成したばかり。
今週は偉業後に挑むレギュラーツアーのオープン競技。
予選ラウンドは、池田勇太と小平智の「がちがちの組」(手嶋)に組まれて「つらいわ…」と、ひそかにこぼしていたそうだが、2日目の「67」で通算4アンダー。堂々と決勝ラウンドに進出した。
この日は10時21分から23歳の古川雄大(ふるかわ・ゆうき)との2サムで、53歳のバースデーラウンドに出かけていった。
若手に紛れて愉快で偉大なベテランの奮闘も見もの。
第86回の「日本オープン」は、滋賀県の琵琶湖カントリー倶楽部を舞台に有観客で行われています。
また熱戦の模様は13:50からNHK・総合で。
9日にこちらもまた53歳の誕生日を迎えた2003年(日光)のチャンピオン深堀圭一郎は、1998年(大洗)の覇者、田中秀道らとラウンドリポーターで番組を盛り上げる予定です。