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日本代表が一堂に。松山「やっと始まる」 星野は「夢のよう」(東京2020)7月25日

©IGF
日本代表が25日、会場で一堂に会した。
男子の松山英樹と星野陸也と、女子の畑岡奈紗さんと稲見萌寧さんが、揃って記念撮影に応じた。

五輪マークのモニュメントを背に、男子と女子でそれぞれ合わせた代表ユニフォームと笑顔が青空に映えた。

男女プロが会場で一緒に写す機会など、普段はめったにない。
撮影場にみな自身のスマホを持参して撮り合うなど撮影タイムを楽しんでから、めいめいコースに散らばり調整を開始した。

松山は、正午過ぎからアウト9ホールを回った。
29日の本戦に向けた初ラウンドには、丸山茂樹・ヘッドコーチも随行したという。

4月のマスターズでメジャー初優勝を飾ったが、今月第1週の「ロケット・モーゲージ・クラシック」で新型コロナウィルスに感染して棄権。先週の「全英オープン」も欠場し、回復につとめていた。

復帰戦となる東京五輪に向けて、この日は国際ゴルフ連盟を通じて、「今の調子はだいぶよくなってきているので、オリンピックはすごく楽しみです」と、コメントした。

「今はやっと『オリンピックが始まるな』という感じで、気が引き締まる思いですし、いい試合ができるといいな、と思っています」と抱負を語り、「アメリカでコロナになって以降はあんまり練習がちゃんとできていなかったんですけど、日本に帰ってきてからは少しできているんで楽しみかなと思っています」と、順調な調整ぶりを伺わせた。

また、星野は朝のうちにアウト9ホールを回り終えると、午後の涼しい時間を待って、今度はインの9ホールを視察。

一昨日の23日には畑岡さん、稲見さんと共に開会式にも参加してきた。
「あんなに間近で演出を見られたことも凄かったし、旗手の八村塁さんとか、テレビで見たことがある選手もいて、お話したり、写真を撮ったり」と、今も感動しぱなしだ。

自宅に卓球台があるなどスポーツ好きで、「水谷隼さんにお会いしてみたい」などと、話したこともあった。

今年開幕時の世界ランキングは140番台で、出場資格にも遠い日本勢の5番手だった。
だが、その後2勝を飾るなど、怒涛の追い上げで代表入りを果たした。

「小さいころから見てきたオリンピックにまさか、自分が出られるということが今も夢のよう。むちゃくちゃ嬉しく、光栄な気持ちです」と、改めて喜びを噛みしめる。

今年は5月の「全米プロ」から現地予選会を突破して出場を果たした「全米オープン」、そして先週の「全英オープン」とメジャー3大会を経験。
「でも、オリンピックはメジャーとはまた別の緊張感がある」と、開催前から独特の空気を堪能している。

「コロナがなくて、開会式にもお客さんがいてくれたら、もっと凄かったんだろうな…」と、無観客での開催を残念がったが「今の状況では仕方がない」。

ホームの大声援は聞こえなくても、高い志は変わらない。
「緊張の中で、いかに自分のゴルフができるか。落ち着いて、自分のプレー、ルーティンを心掛けてメダルが欲しい」。
普段のツアートーナメントにはない、3段の表彰台も25歳のモチベーションだ。
  • 松山さんにも負けないように頑張ります!©IGF

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