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フジサンケイクラシック 2021
「頼むよ、ゲンちゃん!!」(選手会便り番外編)
選手会長のげんちゃんこと時松隆光(ときまつ・りゅうこう)が、志村和也・コース社長にお土産を持って会場入り。
真っ先に富士桜カントリー倶楽部のフロントを訪ねて「その節は本当にありがとうございました!」と、選手みんなの思いを言づけた。
初の選手会主催大会にこぎつけた今年5月の「ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ by サトウ食品」で、ツアー初Vを飾った片岡尚之も、優勝の瞬間に握りしめていた。
ミネラル水「ふじざくら命水」は、同大会前に志村社長が期間中の飲料として、1万2000本も差し入れてくださったものだ。
今週の「フジサンケイクラシック」をはじめ、男女トーナメントを支え続けて30余年になるという志村社長は、「長くゴルフ業界に携わってきて、ひとつ大会を開催することが、どれだけ大変かを知っています」と、史上初大会の起ち上げに奮闘した選手たちに共感。
「ただ球を打つだけではなく、選手のみなさんが、ご自分たちの舞台をいちから作られるという。いち経営者として非常に感動しまして、微力ながら私も何かお手伝いできたらと思ったんです」と、選手たちだけでなく、多くの関係者、スタッフ、ボランティアのみなさんの身体と心を潤してくださった。
「ささやかですが、あの時の感謝の気持ちです」と、選手会みんなのサイン入りピンフラッグを額に入れて、志村社長に手渡した。
返礼に恐縮した志村社長から、「大会運営やコースセッティングなど、いちから本当に大変だったと思う。げんちゃんもよく頑張ったね」と、改めて労いの言葉を頂き、感激した。
「今週は、結果で頼むよ!」と、ひじタッチで小突かれ背筋が伸びた。
実は、直近3試合で予選落ちが続いている。
「調子は悪くないんですが、どこか噛み合っていない感じがあります。今週そろそろ…」と、恩人のコースで挽回したい思いで一杯だ。
本大会は、再開初戦に踏み切った昨年から、今年はシーズン2度目の開催となる。
コロナ禍の国内初戦として行われた2020年大会の開幕セレモニーでは、日枝久・大会会長や、JGTO会長の青木功と並んで選手宣誓も経験。
その最終日には、V争いの末に3位に入った。
「歴代の選手会長の方々でもされたことのないような経験をさせていただきましたし、1シーズンに2回も試合をしていただけることも、普通ならありえないこと。なんとか、結果でお応えできれば」。
毎年、改良が加えられ、変化をし続ける7566ヤードのモンスターコースは「私たちから選手のみなさんへの挑戦の気持ちです」と、志村社長。
主催者の思いに応えるリベンジのツアー4勝目が、何よりのお返しだ。