プロなりたてホヤホヤの杉原大河が、プロ初日を3アンダーで回った。
前週10位内の資格を行使するため、きゅうきょ月曜日にプロ転向したばかり。
「本当なら出られなかった試合。楽しむしかない、と。アマチュアで出させていただいていたときより緊張がなかった」と、1番ホールのプロ第1打ものびのび。
プロ初バーディは、4番。
左の林から打った2打目が木に当たり、また林の中へ。
木と木の隙間を狙って打ったが「高く上げすぎた!」と、ミスショットの第3打がなぜかOKについていた。
「わちゃわちゃでしたけど。僕らしいっちゃ僕らしい」と無邪気に笑った。
「大河(たいが)」の由来になったタイガー・ウッズが連覇を達成した2004年と2005年大会を家族と観戦。
「でも、その時は幼稚園とか保育園。ウッズが誰かもよく分かっていない。プレーも見ずに、枯れ葉とかを拾って遊んでいたと思います」。
その偉業を把握したのはやっと小学校に上がってから。
ゆかりの地で、プロ人生最初の日をスタートさせたが「引き続き、自分のプレーに徹するだけ。ほんとに、アマの時との違いは何もない」と、前週までと変わらずプレー。
332ヤードの13番パー4は、スプーンでグリーン左のバンカーまでもってきた。
この日の飛距離は計測2ホール平均310.5ヤードで、日本人2位だった。
「持ち味」と自負する豪打を駆使して14位タイと上々の滑り出しを果たした。
さっそく大器の片鱗を覗かせ、「しいてアマとの違いを挙げるなら、今週から賞金がいただけること。それもしっかり予選を通過してからですね」と、そこだけは確実に、前週までとは違うモチベーションだ。