チャン・キムが、2022年の初戦を今週13日開幕の米「ソニーオープン・イン・ハワイ」で迎える。
2歳で韓国から移住。12歳から本格的にクラブを握り、日本ツアーで米国人初の賞金王(1987年)に就いたデービッド・イシイ氏に師事したのが、ここハワイだった。
最初にゴルフを覚えたゆかりの地に、師匠に次ぐ史上2人目の米国人JGTOキングとして帰る。
「ハワイにいる友人や、家族ぐるみの友達の前でプレーできるのが、とても楽しみ」と、開幕の時を待つ。
年末年始は、米アリゾナの実家でつかの間の休暇を楽しんだ。
家族と賞金王をお祝いし、クリスマスにはお母さんにバッグをプレゼント。
団らんを満喫しながら、夜7時以降は水とお茶しか飲まない半断食ダイエットは、やっぱり続けた。
「ごちそうを食べたかったですけど、我慢しました」と、カウントダウンもストイックを貫き新年を迎えた。
「精神的にとてもリフレッシュできましたし、体調もゴルフの調子も非常に良いので、気持ちも前向きです」と、闘志に溢れる。
コロナ禍で2年統合の20ー21シーズンは、最後までもつれた賞金レースを約800万円差で逃げ切った。
「昨年は、日本でたくさんのみなさんに応援していただいて、本当に感謝しています」と、改めて謝意を述べ、「一番の目標はアメリカのシード権ですが、賞金王ももういちど獲りたいです」と、2022年は米ツアーに軸足を置きながら、日本ツアーを掛け持つつもり。
「日本に戻るまでに、アメリカでできるだけたくさん試合に出て、またみなさんの前でプレーできる日を、心待ちにしています」と次の来日では、大きな成果を持ち帰る。
現在、世界ランキングは62位。
「50位内に入って4月のマスターズの出場権を獲得するためにも、今週は非常に大事な1週間」と、位置づけている。
「まずは予選を通過して、トップ10入りすること。それが今週の目標です」。
原点のハワイで大きな成長の跡を刻む。