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サントリーオープンゴルフトーナメント 2004

14歳の伊藤涼太君はベストアマチュア賞受賞「たくさん応援してもらって嬉しかった!!」

ホールアウト後、テレビインタビューに答える伊藤君
黄色い目土袋をぶらさげて、自らディボット跡を埋めて歩く。
バンカーならしも、当然自分で。それでも、同じ組の選手のプレーリズムは乱さない。
ラウンド中は常に早足。
通算3オーバー42位タイという結果だけでなく、行き届いたゴルフマナーも今週のベストアマチュア賞に値する。

この日最終日は、前日3日目を上回る大ギャラリー。「涼太君、頑張って!!」。
連日の大声援にも臆するどころか、「たくさん応援してもらって、本当に嬉しかったです」。
この日一番大きな拍手を受けた、満員の最終18番ホール。ぎこちないしぐさで帽子を取って、ペコリ、と頭を下げる姿が初々しかった。

初めて4日間を回り終えて、高い達成感とともに悔しさも残る。
「決勝のあがりホールがこれからの課題」。

前日3日目には、16番から3連続ボギーを打った。
この日最終日は、15番で3メートル、16番で5メートル、17番で2メートルのチャンスを立て続けに外した。
最終18番は、10メートルのバーディパットをオーバー。返しの1メートルのパーパットも外してボギーに終わった。
「決勝ラウンドの早いグリーンへの対処法を、覚えなくちゃと感じました」。

目の前の1打に賭ける、プロたちの真剣勝負を目の当たりにして「精神面も、もっと鍛えなくちゃ」。
あまり口数の多くない中にも、次から次へと課題が出てくる。
「もっともっと、うまくなりたいから」。
さらに高い目標を胸に、伊藤君は次週のANAオープンで、2週連続の予選通過に挑戦する。
  • 表彰式で、ベストアマチュア賞を受け取る伊藤君
  • チャンピオン加瀬と、予選通過した高校生・森正尚君と写真におさまる伊藤君(=左端)

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