記事

日本プロゴルフ選手権大会 2022

日大出身の新鋭、清水と桂川も“三島開催”の日本プロに意気込み「監督に良い報告を」

今大会直前に、日大の出身プロで和田光司ゴルフ部監督を囲んだとき、「三島で日本プロが開かれるとは思わなかった」と、改めて当地での開催を喜び、「こんな日が来るなんて…」と、感無量だったそうだ。


ゴルフ部の三島寮で同部屋だった現在賞金2位の桂川有人(かつらがわ・ゆうと)と共に、大会初エントリーを果たした清水大成(しみず・たいせい)は、「最終日も監督に良い報告ができたら…」と、思いを新たに本戦を迎える。


日大同期の桂川と清水。本戦も頑張ろう~


開幕前日の練習ラウンドも桂川と共にし、「あの頃も一緒に練習して、帰りにラーメン食べて。三島には思い出がいっぱいあります。昔に戻ったみたいで。なんか不思議な感覚がします」と、しばし青春時代にタイムスリップ。


キャディバッグやゴルフクラブで足の踏み場もなかった清水たちの寮部屋。

「あれ有人いないな…と思ったら、隣の先輩の部屋に行ってて。先輩の簡易ベッドの下にちゃっかり枕と掛け布団を運んで昼寝ゾーンを作って寝てるんです」と、桂川との寮生活を懐かしく語っていたが「有人はあの頃からなんも変わらない。こないだの全英オープンもあの頃のまんま。メジャーでもゆったりとやってるな~って、それが逆に凄い」と、今度は一気に現実に引き戻されて、「早く有人に追いつきたい。今週も、勝ちたい気持ちが強い」と、メラメラする。


初出場を果たした先月の「全英オープン」では日本勢最上位につけるなど、同級生たちの心に火をつけ続けている。

当の桂川は、帰国後第一戦でも「もともと意気込むタイプではないので…」と、優しい声で恐縮し、「気持ち自体は今までと変わらない。ただ今日1日、いいスコアで回りたいという気持ちを積み重ねています」と、穏やかに話しながら「全英オープン」後は、米ツアーのマンデー予選に挑戦。

本戦出場はならなかったが、その後も現地に残って秋に受験予定の米二部ツアーの予選会場の下見を済ませてから戻るなど、海外進出への熱い思いを秘めている。


今週のグランフィールズカントリークラブは、大学時代に合宿など練習で使わせてもらうなど、慣れ親しんだコースだ。

「よく知っていますけど、当時とはセッティングが違います」と、桂川も感じたとおり、大会主催の公益社団法人日本プロゴルフ協会(PGA)の芹澤信雄・新副会長が事前の会見で語ったところによると、4ホールで距離を伸ばし、グリーンの速さ、固さを示す数値は通常営業時より当然高く、ラフの長さも80~100ミリと相当長くなっている。


「傾斜もきついですし、グリーンに乗せても着けたところ次第では、予想と外れてパーも獲れるかどうか。ラフも深いですし、難しい印象ですが、悪い流れでずるずる行かないように。そこを気をつければ上位に行けると思います」と、物腰は柔らかくても、今の自信は隠さなかった。


新鋭の日大勢も三島開催に燃えている。
本戦の模様は、日本テレビやBS日テレ、CS放送の日テレG+で生中継されます。

関連記事