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ジョージア東海クラシック 2002

「明日は14打、縮めたい!!」ツアー史上初の小学生プレーヤー、伊藤涼太君

午後スタートの10番ティに上がると、鈴なりのギャラリー。「あの子が、小学6年生なんだって!?」あちこちから起こる歓声と拍手に、伊藤涼太君はちょっぴり恥ずかしそうに身を縮め、帽子を取ってペコリ、と頭を下げた。
注目の第1打は、ドライバーで、フェアウェーど真ん中をキープ。世界ジュニアを制したスーパージュニアの活躍に、たくさんの期待が集まったが、やはり、トーナメント仕様の難しいセッティングには苦戦を強いられ、14オーバー119位。
父・秀昭さんと一緒に臨んだ記者会見では、「悔しい…」としながらも、生まれて初めてのトーナメントには、「ようけ打ったけど、たくさんの人の前でゴルフができたことはとても楽しかった!」と無邪気に笑った。
スタート前、父・秀昭さん(33歳)から、「70台で、まわってこられたら、それで上出来なんだぞ」と諭されていたが、インスタートの13番でボギーを打つやいなやその忠告は、伊藤君の頭から、一瞬で消え去っていた。

「取り返してパープレーに…」という気持ちが先に立ち、無謀な攻めが続く。ミスがミスを呼び、ボギー、ダブルボギーを重ねる。
後半のアウトに入ると、4番、6番では、「生まれてはじめて1ラウンドで2個も打った」という、トリプルボギーも出て、結局、最下位…。
ロープの外から見守った秀昭さんは、「いったい、いくつ打つのか、見ているこっちが、苦しかったですよ」と、苦笑した。

しかし、86の大たたきにも、伊藤君の当初の目標はゆるがない。
「絶対に、予選通過する」
スコアは、あくまでも“パープレー”にこだわって、「明日は、14個、縮めたい」この日初日のスコアを取り返すつもりでいるから、頼もしい。

写真 = お父さんと2人で臨んだインタビュー。大勢の報道陣に見つめられ、秀昭さんと「まるで、優勝したみたいだな!」と笑い合った。

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