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Shinhan Donghae Open 2023

頼りは8年分の蓄積データ。中島啓太がアウェイでも沈着に、首位と4打差9位

ホームでの悔しさを、アウェイで晴らせるか。

現在賞金2位の中島啓太(なかじま・けいた)が2日連続の「67」。首位と4打差の通算11アンダーまで伸ばして、9位タイに浮上した。



初日は、1アンダーの71位。
予選敗退の危機を、2日目の「67」で脱出した。

「出遅れたのが悔しいですけど、きのうきょうと伸ばして明日に向けていい準備ができたかな、と思います」と、アウェイでもしっかりV争いにこぎつけた。


この日は、通算6アンダーの23位タイから出て、4番から4連続バーディなど猛追の前半アウトに対して、インはパ-5の13番と、17番とでボギーが2つ。

「後半はグリーンも硬くて、ピン位置が難しいと感じ始めたのが14番。本当にタフで、前半伸ばしておいてよかった」と、貯金を生かして最後18番はしっかりとバーディ締め。

バックナインもイーブンパーに戻して日曜日に可能性を残せた。



アウェイでも落ち着いて、尻上がりにスコアを伸ばせてこられるのは、アマ時代から続ける緻密なデータ収集のたまもの。

アマのナショナルチーム時から、専用アプリに自身のスコアデータをはじめショットやパットの距離やライなど逐一入力。
すでに8年分の蓄積があるそうだ。


「数字でいうと、僕は1ラウンドで4個から5個バーディを獲る計算。だからきょうバーディ1個でも、明日は7個くるかもしれない、と思える」。

膨大なデータが翌日への希望となり、「焦らないのが一番大事」といつもぶれない沈着なプレーへとつながっている。


今週、火曜日に続いてこの日も会見場に呼ばれた。
韓国語の通訳を交えて、目下、日本ツアーで金谷と賞金レースを続ける心境について聞かれるなど、現在日本の賞金2位はアウェイでも注目度はバツグン。


ソウル市内で行われた火曜日の会見後はそのまま、新漢銀行の会長との会食にも招待されたそうだ。

「辛いものが得意ではないので、そこは苦戦しています」と明かすが、プレー後は地元ファンのサイン攻めにあったり「韓国でも応援していただけるのは嬉しい」と、エースの自覚が深まる。


6月に、千葉で行われた韓・日共催「ハナ銀行 インビテーショナル」は、1打差の通算19アンダーで、ヤン・ジホに破れた。

再び伸ばし合いの展開で、「明日勝つためには8個くらい獲らないと」。
期待を背負って雪辱に挑む。


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