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Shinhan Donghae Open 2023

負けても人気。中島啓太が初韓国で一番楽しかった思い出は? 

韓国とアジア、日本の3ツアー共催は、24歳の高君宅(コ・グンテク)の地元Vで閉幕した。



母国の期待を背に最終日を首位で出た高(コ)は1イーグル、5バーディに対して、ボギーとダブルボギーを1個ずつ。

「68」の通算19アンダーで、パチャラ・コンワットマイ(タイ)とのプレーオフにもつれたが、池ポチャのパーセーブに対して、5メートルを沈めきるバーディで決着。

日本とアジアンツアーの資格も得られる通算3勝目を飾った。

母国ファンの歓声にまみれて「光栄です」と喜びを述べ、「非常に夢が広がる優勝となりました」と、日本ツアーへの参戦にも興味を示した。


高に、もっとも肉薄したJGTO選手は、豪のクウェイルと、中島啓太(なかじま・けいた)の2人。

通算17アンダーは、少なくとも2打足りない3位タイだった。



中島は「初日に出遅れてさえいなければ」と改めて、1アンダー・71位タイの滑り出しを悔やんだ。


先週は、富士の麓の高地から一転、当週は高湿度の海沿いコース。

距離感のギャップや硬いグリーン、傾斜に立つピン位置など戸惑いながら、最後は当週ベストの「66」で迫ったが、アウェイでの今季3勝目は届かなかった。

「優勝を狙えていたかもしれないので悔しい」と、歯がみした。


4打差の9位から首位を追った最終日は5番でイーグルを獲りながら、8番では2番に続いてまたボギーを打ったが、そこからバーディ5つ。

通算15アンダーで入った15番で確認した首位スコアは「19」。
「追いつくのは厳しいかな・・・」。


負けを意識しながら切れない集中力に、地元ファンも熱視線。

最後もバーディで締めて上がると、韓国女子のサイン攻めにあっていた。


2日目に続いて、最終日もまた韓国メディアに囲まれた。

初韓国で一番楽しかった思い出として、日本で戦う宋永漢(ソン・ヨンハン)の仲介で招かれた新漢銀行・会長との食事会を挙げ、憧れのプロには韓国の雄・金庚泰(キム・キョンテ)の名前を挙げ、「キョンテさんのクレバーなプレースタイルや人間性や、勝負強いところ」とその理由を説明していると、「ヨンハン選手は憧れではないの??」。


鋭いツッコミに「ヨンハンさんは、少し年上の友達って感じで・・・」などと、しどろもどろで笑わせていた。


少し上のお友達、ヨンハン(右)のご家族が中島の大ファンだそうで、この写真の前に、ご家族と記念撮影してました!


「韓国のゴルフファンのみなさんはとても熱狂的。日本人の僕のことも凄く応援してくれたし、プレーをしていて本当に楽しかった」と感謝し、「韓国との共催試合がまたあれば、ぜひ出場したい」。

再戦を約束すると、メディアのみなさんから歓喜があがった。


「日本に戻ったらぜひ、韓国の若手選手のことも紹介して」と頼まれ、「僕に出来ることでしたら・・・」と快く応じるなど爽やかな応対で、好感度はさらに上昇。

負けてますます人気を集めた。


初上陸の韓国で、優勝には届かなかったが、前週の金谷を抜いて、賞金1位に再浮上。

シーズン獲得1億円も突破して次週はいったん小休止だ。
「しっかりトレーニングをしてまた次、活躍できるように。今年は賞金ランキングで1位になるのが目標。これからも金谷さんと競い合っていきたいな、と思います」。

韓国メディアにも、日本の賞金王獲りを公言して帰った。


日本に帰っても頑張ります!

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