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6冠達成の中島啓太「金谷さんの真似をしました」2年越しのおそろで登壇

4日に都内で行った部門別顕彰「ジャパンゴルフツアー表彰式」で、6冠を受賞した中島啓太(なかじま・けいた)がハレの日に、シックなグレーのスーツに合わせた蝶ネクタイは、実は大好きな先輩、金谷拓実(かなや・たくみ)がお手本だった。



あれは2年前のこの舞台。
「パナソニックオープン」で史上5人目のアマVを達成するなど日体大3年時の顕著な活躍に、中島に「特別賞」が贈られた21年。
その年、新人賞など4冠に輝いた金谷が、凜々しいタキシードに合わせていたのも蝶ネクタイだった。

21年。小っさい画像しか残ってませんでした・・・

「あのときの金谷さんが素敵だったので。僕も真似しました」と戴冠日に、2年越しのおそろで登壇。
授賞式後の賞金トップ3のトークショーでも、「プレーしていて一番手強くて、一番楽しい相手。賞金王、おめでとう」(金谷)⇒「ありがとうございます」(中島)などと、相変わらず“じゃれ合う”ので、シーズン最終戦での優勝で、賞金2位に滑り込んだ蟬川泰果(せみかわ・たいが)は、ちょっぴり気まずそうに苦笑していた。




      かつて、尾崎と中島との「AON」で一角を担ったJGTO会長の青木功が、今年の賞金1位と2位と3位の中島と、蟬川と、金谷の順に頭文字を取って「NSK時代」と命名した。

      先週の「ゴルフ日本シリーズJTカップ」でも、この3人による激しいV争いで、幕を閉じたばかりだった。

      中島は、蟬川の最後18番パー3での絶妙の寄せについて、「あれは相当難しい。蟬川選手のボギーで、3人でプレーオフができると思っていました」と本音を明かし、「あのアプローチは本当に素晴らしかった」と、改めて称えた。

      そして、自身は前の17番で1.5メートルを外したバーディパットをまだ悔やみ、「あのシーンは、昨日の夢にも出て来ました」と、打ち明けた。

      「でも、あの1打以外に後悔はない。金谷さんと賞金王を争うことができて本当に、良いシーズンだった」と、最後の最後も金谷への熱い思いを吐露。

      今年を表す漢字として「闘」の一文字を挙げ、「1年闘い続ける中で、途中から金谷さんとの一騎打ちとなり、金谷さんに勝つことを意識して闘ってきましたので」などと、その理由を語った。

      次週は、米二部「コーンフェリー・ツアー」の最終予選会に挑戦。「まだ1試合残っています。挑戦を続けることをやめたくない。逃げることはしたくない。常に挑戦していく選手でありたい」と、ますます背筋を伸ばした。

      「来年は海外に挑戦して、子どもたちの憧れのアスリートになれるよう、ゴルファーである前に一人のアスリートとして、挑戦を続けていこうと思います」。
      目標は大谷翔平さんみたいに、種目の枠を越え、知らない小学生はいないくらいの超・人気アスリートだ。

      なお、賞金2位の蟬川はイーグル率ほか、総合力を示す「メルセデス・ベンツトータルポイントランキング賞」の2冠を受賞。


      特別賞の「メルセデス・ベンツEQS450+」を受け取り「家族とも非常に魅力的な賞と話していた。1年目でこんな素敵な賞をいただけるのは本当に嬉しく光栄。このまま乗って帰りたいくらいです」などと壇上で喜びを語り、ゴールデンキーをひしっと抱きしめた。

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