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JCBクラシック仙台 2003

『のほほんと、なーんも考えない』25歳の高山忠洋が、5打差からの初優勝を狙う

「もう、手の平が明太子か手羽先餃子です」と苦笑いで言ってため息。5月に痛めた左手親指付け根付近は、今がピークだ。明らかに、逆の右手よりひと回り以上も肉が盛り上がって、赤く腫れている。
毎日、ホールアウト後は長時間のアイシング。大事を取って練習も、控えている。プレー中は、痛みをやわらげるため、8割の力で振っている。だからどうしても球が散らばる。
そんな状態にもかかわらず、通算12アンダー2位タイには、本人がいちばん呆気に取られて「心の準備が出来てない。今日は“完走”が目標だったのに!」
つらい故障を抱えながらも、優勝争いに加わってこられたのは「パットが入ってくれているから」と笑顔の高山。
どんな状況下でも明るさを失わず、「のほほんと、な〜んにも、考えない性格」という25歳が、ノンプレッシャーで5打差からの初優勝を勝ち取るか。

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