プロ3年目の平田は、桑島キャディと7日夜に日本を発った。
ハワイは、母校の大阪学院大学が、ハワイ大学の姉妹校というご縁で参加していた米大学対抗戦で、1年時の2019年にメンバーに選出され遠征して以来、2回目。
大会での成績など詳細は忘れたが、当時の出場選手の中にはいまPGAツアーで活躍するサヒス・ティーガラや、マシュー・ウルフやジャスティン・サーなどもいた。
「サヒス選手は、今週(「ザ・セントリー」)の初日にもトップに立っていましたよね」。
出発のこの日は現時点で第3ラウンドを終えて首位と3打差。平田がホノルルに到着する頃には、すっかり最終結果が出ているだろう。
PGAツアーは4試合目を数えるが、「海外開催の大会では、まだ予選通過ができていません」。
昨年10月の日本開催「ZOZOチャンピオンシップ」で6位と健闘したが、直近トップ10の資格で遠征した「ワールドワイドテクノロジー選手権」は初日に66、12位タイと好発進していながら2日目に「74」を叩いて予選敗退。
「もったいないジャッジミスが多くて、悪い流れを止められなかった」と、今も悔やむが、7月の「全英オープン」では最下位での予選落ちから帰国してすぐの「日本プロ」でツアー2勝目を飾るなど、打ちのめされた後の立ち直りの速さと伸びしろには、目を見張るものがある。
「去年はいいことも、悪いことも含めてたくさん経験させてもらいましたので。今回も、まずは4日間闘うことを目標に、また積み重ねていけたら」。
今度はいよいよ、アウェイで年またぎのどんでん返しができるといい。
健闘を誓うと共に、出発前に改めて噛みしめたのは、「新年からこうして試合に出させていただけるのも、けして当たり前ではない」という思い。
能登半島地震で大きな被害を受けた石川県は、大学時代に対抗戦で遠征した思い出があるし、出身の同級生もいる。
すぐに安否を確認し、無事の知らせに本当に安堵した。
「今も大変な思いや、悲しい思いをされている方がたくさんおられる中で、こうして海外でプレーする機会をいただけることに本当に感謝しなくてはいけません」。
昨年は当地のハワイでも、未曾有の山火事が起きており、開幕戦「ザ・セントリー」の会場でもチャリティ活動が行われている、とニュースで読んだ。
「自分にもできることがあるならなんでもしたい。日本のみなさんにも何か少しでもお力になれるように。少しでも喜んでいただけるようなプレーをお届けできたらいいな、と思っています」と出発した。