22日に現地入りし、調整を開始した。
昨季賞金王の資格で同ツアーの権利を得た、といっても先週まで中島まで出番が降りてこなかったりと、出場優先順位は高くない。
同大会は、今年の3戦目。シーズンでいうなら、すでに7戦目を数える。
「僕は出遅れているところからのスタートとなりますし、やっとスタートラインに立っただけ」と、置かれた立場を踏まえた上で、「何も失うものはないので、どんなことにも挑戦したいと思いますし、困難なこともたくさんあると思いますけど、1年間出し切りたいなと思います」と、決意を述べた。
昨季シーズン最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」を終えてすぐ、PGAツアーの最終予選会に臨んだが、資格のあるトップ5は逃した。
2日目に6位タイに浮上しながら、最後2日で順位を落とす結果となり、それはもちろん無念だったが、「トップ5に入れなければ、欧州ツアーと決めていたので、上手く気持ちが切り換えられた」と、悔しがる間もなく覚悟ができた。
短いオフは、かねてより「尊敬する人」と公言していた菅野投手のお誘いで、読売巨人軍のハワイ合宿に参加。年越しを挟んで2週間ほど、みっちりと鍛え、走り込んだおかげで体はすでに仕上がっている。
「いろいろ学ぶところも多く、菅野さんには結果で恩返しします、と伝えました。優勝して、良い報告ができるように頑張りたい」。
恩人との約束も、やる気を加速させてくれる。
目標は昨季、久常涼(ひさつね・りょう)がリアルに示してくれた欧州⇒アメリカへの道。
今季もポイントランキングの上位10人に、PGAツアーの資格が発生する。
「久常選手が凄い活躍をして、刺激を与えてくれたので。自分もそこを目指して、2025年にアメリカにいくための今年1年間、という気持ちを持って闘いたい」。
賞金王が新天地で格闘を開始する。
※25ー28日の「ラアス・アル・ハイマ選手権」には中島ほか、川村昌弘と星野陸也が参戦。
川村は先週の「ヒーロー・ドバイ・デザート・クラシック」で7位と好位置につけており、今週も活躍が期待されます。