インドの試合で、欧州初制覇を達成してから最初の試合が、今季国内初戦でもある。
中島啓太(なかじま・けいた)は、「優勝して帰ってきて、日本でプレーができるというのは凄く光栄ですし、日本のファンのみなさんの前でプレーできるのは凄く楽しみ」。
23日火曜日に行われた今週の公式会見一番乗りで心境を述べた。 *初日の組合せスタート時刻
昨季日本の賞金1位の資格で本格参戦する今季は中東で3戦、アフリカ1戦と、アジアで2戦。
毎週、国境をまたぐ旅の心構えは、「なるべく大変と思わないこと。色んな国を旅するのを楽しむこと」。
カタールでは試合の合間に宿周辺を観光し、ラクダにも乗った。
連戦を満喫するうちに、格段に飛距離も伸びた。
「もちろん、トレーニングの影響もありますし、あとは2月から暖かい国でプレーして、クラブを速く振る動きに慣れてきたのが大きいのではないか」。
レベルアップを実感している。
「まだヨーロッパ本土でプレーしていないので、偉そうなことはいえないですが、ショットは通用していると思います」と、自負する反面、「ヨーロッパ本土に入ると苦戦すると思うので。ショートゲームはこれから大事に練習したい」と、課題を挙げる。
初戦のラアス・アルハイマは4位の好スタートを切ったが、バーレーンと南アフリカでは予選落ちをした。
「午前中はカットラインの線上にいても、そこから予選落ちする経験もしましたし、ヨーロッパは良いスコアを出しても順位が上がらない印象。苦戦するのかな・・・」と思った矢先に、「ヒーローインディアンオープン」で、史上5人目の日本人V。
一気に注目を集めて帰国後、4月5日の巨人戦では尊敬する菅野選手を捕手に始球式も経験した。
「凄く反響をいただきましたし、今週は海外で優勝してからの出場ですので。いいプレーをしなければというプレッシャーはあります」と、ホームでこそ緊張はある。
でも、日本でのプレーは今年、おそらくこれが最初で最後。
「今週も、優勝争いするところを見ていただけたら嬉しいです」。
重圧を力に変える。