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Shinhan Donghae Open 2024

来年はサムギョプサルで決まり。2週連続Vの平田が賞金1位に浮上

韓国に場所を変えても勢いは止まらなかった。
平田憲聖(ひらた・けんせい)が、韓日亜の3ツアー共催で、22年の今平周吾(いまひら・しゅうご)に次ぐ史上27人目(47例目)の2週連続優勝を達成した。

2週続けて水浴びするのはいつ以来?

「優勝できると思ってはなかった」と、驚く。
まして23歳と287日目の通算5勝は、石川遼(17歳354日)と松山英樹(21歳279日)に次ぐ、3番目の年少記録と聞いて、目を見張る。

先週の高橋キャディに代わって桑島キャディにもしっかりV献上です


特に石川は、ゴルフを始めるきっかけとなった憧れの選手だ。
「ほんとに、自分がこんな順調にいくなんて想像もしていなかったですし、そんなすごい人たちに自分が続いたと聞いて身が引き締まる思いです」と、神妙だった。

優勝会見で、韓国メディアに「あなたはいつも攻めるプレースタイルなのか」と、聞かれて即、首を振る。

「自分は18ホールを堅実にプレーしていくタイプ」と殊勝に断言したが、通算4勝目を飾った先週の「フジサンケイクラシック」は3日目の第2ラウンドで「63」を出し、今週は3日目の第3ラウンドで10アンダーの「62」で首位に浮上するなど、あっと驚くビッグスコアが続いている。

2打差の首位から出た最終日は、豪州のスマイスがスタートから7連続バーディを出すなど前半9ホールのツアータイ記録で一度は逆転されたが、「スタートする前から絶対に誰かしらビッグスコア出すとは思っていたので焦りはなく。自分は、自分のゴルフをして伸ばせれば、優勝できると信じていた」と、秘めた思いが揺らぐ瞬間は一度もなかった。


韓国に来ても、今季15戦すべて予選通過の安定感は微動もせず、初日に57位と出遅れても、2日目の67で挽回し、あっという間に頂点へ。

韓国メディアから、今の日本勢の若手の強さを聞かれて「僕自身も若手なので。言いづらい」と苦笑しながら、「こうやって、怖いもの知らずというか、積極的にチャレンジしているから活躍できているのかな」と、推察する。

7月の「長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ」からふた月あまりで一気に今季3勝目。賞金ランクも前週の4位から、1位に上がればさすがに「ここからは、賞金王というのも少し意識するのかな」。

韓国のメガバンク「新韓銀行」の小切手ボードにサインをしながら、「そこは一つの目標としてプレーをしたい」と、自覚も芽生えかけてきた。


    3ツアー共催試合で得られる複数年シードは日本もアジアも2年だが、韓国では5年ももらえるそうだ。
    「韓国も、アジアンツアーも日本勢とは違う強さがあると思って、今回もいろいろ勉強していた」と、明かす。

    「韓国のファンの方にもすごく応援していただいて、とても力になりました」と感謝し、「今後の日程もじっくり考えながら、積極的に出場したい。この試合には毎年、必ず帰ってきたい」と、約束をした。

    本大会では毎年、昨年覇者が考案したランチをギャラリーに提供する催しがあるそうだ。
    「お肉とごはんが好きで、今週はよくサムギョプサル(韓国の豚バラ焼肉)を食べていました。だから来年も、お肉とごはんのメニューがいいのかな…?」。

    コースでの頑固なポーカーフェイスから一転、ほのぼのと巡らせた。

    やっぱりお肉とごはんかな( ^ω^)・・・

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