記事

パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 2024

平田憲聖が今季2度目の10アンダー「やりすぎちゃうか?!」地元関西でクールに猛ダッシュ

現在賞金1位が止まらない。
平田憲聖(ひらた・けんせい)が、また爆発した。



今季3勝目を2週連続Vで達成した「Shinhan Donghae Open」に続いて今年2度目の1日10アンダーの「62」をマーク。

「きょうはパットが良かったです」と、インスタートの10番から出て、4メートル⇒6メートル⇒2.5メートルを沈めて3連続バーディを奪うと、ティショットを左に曲げた4番では、6メートルのパーセーブも決まった。

「以前はスコアが出だすと自分で守りに入ったり、その先を知らないので伸ばせない、ということもありましたが、今は何も考えず」と、16番の3パットボギーにも構わず4アンダーで後半に入ると「途中から自分がいくつ伸ばしているのかわからない状態」と、アウトも無心の前・後半計11バーディ。

最後9番は、ティショットが再三右に飛び、暫定球を2発も打った。

幸い1球目は右の傾斜地にあったが、ピンまで235ヤードの2打目は「絶対にシャンクする」という窮地で、4アイアンを器用に扱い左手前のカラーまで運んで、3オンワンパット。




      兵庫県出身の同学年、蟬川泰果(せみかわ・たいが)との同組で、大勢の地元ファンが集まる中、奥から2.5メートルのパーパットもしのぐとロープの際から、感心しきりの声が飛ぶ。

      「憲聖(けんせい)やりすぎちゃうか?!」

      「…地元関西ならではの声援をいただいて、力になった」と、目じりを下げた。

      9月下旬も猛暑が続くが「僕はあまり汗もかかないので、寒いより暑いほうが」と、クールに猛ダッシュ。

      「終わってみたら、という感じ。これ以上ないスタートが切れた」と、静かにうなずいた。

      「普段は来られない方も応援に来てくださいますし、地元で勝つことは特別なこと。そこは目指して」と、今年5月の「関西オープン(滋賀県・八日市CC)」でも2日目に9アンダーの「61」を出したが、最終日に「73」と伸ばせず、5位タイに終わっている。

      あの時は、珍しく悔しさをあらわにしたが、「そういう経験ができているから同じ局面でどういう対処をしたらいいのか。集中の仕方がわかってきました」。

      この勢いで、今季4勝なら獲得賞金も1億円を突破。ノリにノッている。

      今週16日・月曜日に、同じ大阪出身の先輩、中西直人(なかにし・なおと)のご両親が経営する焼肉店「にく西」で、祝勝会を開いてもらった。

      「全部タダで、と言っていただきましたが、けっこうな人数が集まったので。いつも応援してくださるご両親に申し訳ない」と固辞した平田もなぜかゴチをかけたあみだくじに参加して、みごと敗退。

      結局、平田が全額払ったが「それでもかなり安くしていただいたんです」と、頭を下げた律儀な男。

      「でも、また次勝ったら、ちゃんとほんとの祝勝会をしてほしいな…w」と、おねだりも忘れなかった。

      関連記事